5月13日、2023年MotoGP第5戦フランスGP MotoGPクラスの予選がフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は14番手を獲得し、スプリントレースは10位で終えている。

 2日目のル・マンは雲が多く広がり、予選前最後の走行となる土曜フリー走行は所々にウエットパッチが残る路面コンディションで行われた。中上は1分32秒822の14番手となったが、計8周をこなして予選Q1に向けて最後の調整を行っていた。

 予選Q1では、セッション終盤のラストアタックで自己ベストを更新する1分31秒545をマークして4番手にポジションを上げる。しかし、トップと0.277秒差の4番手で予選Q2進出とはならず、14番グリッドが確定した。

 午後にかけて少しずつ路面が渇き始めて、スプリントレースは気温22度、路面温度37度のドライコンディションで始まった。14番グリッドからスタートした中上はオープニングラップで13番手にポジションを上げ、前を走るフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)をパス。中盤から終盤にかけては、前を走るアプリリア・レーシングのふたりを抜くことができず、最後は10位でチェッカーを受けた。

 スプリントレースでは、惜しくもポイント獲得とはならなかった中上だが、しっかりと追い上げを見せてチェッカーを受けた。最終日に行われる決勝レースでは、ポイント獲得とシングルフィニッシュを目指す。

■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(予選:14番手、スプリントレース:10位)
「序盤は、前のライダーをなかなか抜けずタイムロスをしてしまいましたが、そのライダーを抜いた後は、いいペースで走ることができました。終盤は、前にいたライダーのペースが速くて、追い抜くことができなかったのは残念です。今日は一歩前進することができました。明日は27周のレースなので、トップ10を目標に頑張ります」