マツダ株式会社は5月25日、フランスのル・マンで2023年6月10〜11日に決勝レースが開催される第91回ル・マン24時間レースの期間中、『マツダ787B』のデモンストレーション走行を行うと発表した。

 マツダ787Bは4ローターロータリーエンジンを搭載、1991年の第59回ル・マン24時間レースにおいて日本車として初の総合優勝を果たした車両だ。優勝ドライバーはジョニー・ハーバート/ベルトラン・ガショー/フォルカー・ヴァイドラー組で、勝利から20周年を記念した2011年のル・マンでもハーバートがスタート前にデモ走行を行っているほか、これまで日本国内での各種イベントや、ル・マン・クラシックやなどでも走行する姿を見せている。

 今回の100周年記念大会におけるデモンストレーション走行は、大会主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)からの招待を受けて実現するもの。ル・マン出場29回を誇り、“ミスター・ル・マン”の称号を持つ寺田陽次郎氏がドライブする。

 787Bは決勝前夜となる6月9日夜にショートコースでパレード走行を行い、決勝スタート前にはトヨタGAZOO Racingの歴代優勝車両などとともに、1周13kmを超えるサルト・サーキット(ル・マン24時間サーキット)のフルコースを使ってデモランを行う予定だ。

 また、787Bは6月30日〜7月2日に同地で行われるル・マン・クラシックでも、デモ走行を予定しているという。

 100周年記念大会のル・マンに帰ってくる787Bとその独特なロータリーサウンドは、観客から大きな注目を集めることとなりそうだ。