2023年F1第8戦スペインGPのフリー走行2回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、3番手はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は17番手だった。

 気温24度、路面温度37度というコンディションで、現地時間17時にセッションがスタート。レースコントロールが発表したセッション中の降水確率は10%となっている。FP1に引き続き、このFP2でも第11戦イギリスGPで導入予定の新しいスリックタイヤのテストが行われた。

 序盤はフェラーリのカルロス・サインツがソフトタイヤで1分14秒999、シャルル・ルクレールが同じくソフトで1分15秒600を記録し1-2に並ぶ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はテストタイヤで5周し、その後ミディアムタイヤに履き替えて1分14秒968でトップに浮上した。角田もテストタイヤでの走行を終えてミディアムに交換し、リヤウイングにフロービズを塗って走行。1分15秒632で7番手につけた。

 フェラーリ勢はセッションの折り返しを前に2セット目のソフトタイヤを投入した。ルクレールが1分14秒246でトップ、サインツが0.028秒差で2番手だ。その後フェルスタッペンがフェラーリを0.3秒上回る1分13秒907でトップに。セクター1で全体ベストをマークしたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が1分14秒177で2番手に続いた。アルファタウリもソフトを投入してデ・フリースが1分14秒785で12番手、角田が1分14秒840で13番手だ。

 セッション後半に入ると、ユーズドのミディアムを履くフェルスタッペンがロングランに移行する一方、チームメイトののセルジオ・ペレスはガレージでマシンをチェックする時間が続いていた。コース上はユーズドのソフトで走行する方が多い状況で、なかでもジョージ・ラッセル(メルセデス)が18周、ヒュルケンベルグやエステバン・オコン(アルファタウリ)が17周とかなりの周回を走った。またフェルスタッペンはユーズドのソフトで1分19秒台と、頭ひとつ抜けたタイムで走行を重ねた。

 残り時間12分ほどのところでラッセルが「ターン9のあたりで雨が落ちてきた」と報告したが、結局最後まで雨の影響はなかった。FP2のトップはフェルスタッペンで、2番手はアロンソ、3番手はヒュルケンベルグというトップ3で、4番手以下はペレス、オコン、ルクレール、サインツ、ラッセル、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)となっている。