アルピーヌのピエール・ガスリーは、今週末にイモラで開催されるF1第7戦エミリア・ロマーニャGPにおいて、アイルトン・セナに敬意を表した特別なカラーリングのヘルメットを使用する。

 セナとローランド・ラッツェンバーガーの悲劇的な死から30年を迎え、今週末のエミリア・ロマーニャGPでは、主催者が祝賀と追悼の両方の取り組みを実施する。ガスリーはF1の伝説的なドライバーの色を自身のデザインに融合させたヘルメットによって、セナへの個人的な敬意を表するということだ。

 ガスリーは最近、『Sky F1』がシルバーストン・サーキットで企画したプライベートトラックデーにおいて、この特別なヘルメットを披露した。ガスリーはそこで1984年型のトールマンTG183Bをドライブする機会を得たが、これはまさに世界チャンピオンに3度輝いたセナがF1デビューを飾ったときのマシンだ。

 週末のイベントを前に、ガスリーは「アイルトンの遺志を記憶に留めるために、特別なデザインのセナのヘルメットをかぶるつもりだ」と語った。

「僕にとって、彼はカートを始めた頃から大きなインスピレーションだった。そして数日前、シルバーストンで彼の初めてのF1マシンをドライブする機会と栄誉に恵まれた」

「この特別なヘルメットをかぶって彼のマシンに座るのは信じられない体験であり、素晴らしい気持ちだった。ひとりの人間と彼のマシンで当時の様子を味わうのは、他に類のない感覚だ。この日とこの気持ちを僕は忘れないだろう。このことを実現してくれたすべての人たちに感謝している」