2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPのフリー走行1回目が行われシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。角田裕毅(RB)は6番手だった。

 昨年はイモラ・サーキットの位置するエミリア・ロマーニャ州が豪雨に襲われたため、グランプリは中止を余儀なくされた。2年ぶりの開催となる今年は、ローランド・ラッツェンバーガーとアイルトン・セナがイモラで亡くなってから30年を迎えたこともあり、元F1世界チャンピオンのセバスチャン・ベッテルが主催する追悼イベントも行われた。

 今回持ち込まれたタイヤはハードがC3、ミディアムがC4、ソフトがC5という最も柔らかい3種類のコンパウンドだ。気温23度、路面温度41度というコンディションで現地時間13時半にセッションが始まった。このエミリア・ロマーニャGPはヨーロッパラウンドの初戦ということもあり、多くのチームがマシンにアップデートを行っている。また、当初の発表通りハースはこのFP1でリザーブドライバーのオリバー・ベアマンを起用した。

 ほとんどのマシンがミディアム、ハードでコースインするなか、レッドブルの2台はソフトを選択し開始直後はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップに立つ。その後タイムシート上ではミディアムのラッセルが1分17秒909でトップ、0.042秒差でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が2番手、0.099秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)が3番手に続いた。

 開始から20分ほどが経過した頃、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がターン13の手前でストップしたことにより、セッションは赤旗中断となった。アルボンのマシンを回収し、FP1は残り時間35分のところから再開。各車ソフトを投入し始め、ルクレールが1分17秒120でトップに浮上、角田は一時2番手につけた。ハミルトンはアクアミネラリの入り口で縁石に乗った際にリヤのコントロールを失ってスピンを喫したが、大事には至らず走行を続けた。

 ソフトで走行を続けるフェルスタッペンは、4輪すべてでグリップがないと無線で訴え、ブレーキを遅らせることもできないと苦戦している様子。またターン14で縁石に乗りすぎたのか、曲がりきれないシーンも見られた。

 FP1をトップで終えたのは大型アップデートを行ったフェラーリのルクレールで、僚友サインツも3番手に入った。2番手にはラッセルが割って入っており、4番手以下はペレス、フェルスタッペン、角田、ハミルトン、ランド・ノリス(マクラーレン)、ピアストリ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)となっている。ベアマンは最多となる31周を走り15番手だった。

 なおストップしたアルボンについては、縁石の上を通過した後にマシンがシャットダウンしたとチームがSNSで明かしており、マシンが戻り次第調査を行うということだ。