静岡県は3日、焼津市の大崩海岸沿いの斜面が崩落した影響で、県道静岡焼津線の浜当目トンネルを当面の間、全面通行止めにしたと発表した。県は静岡市―焼津市間を通行する際は国道150号に迂回(うかい)するよう呼びかけている。
 静岡県島田土木事務所によると、地元の漁業者が2日午後に焼津市役所に通報して発覚した。トンネル上の斜面が高さ約90メートル、幅約170メートルにわたって崩落した。トンネル内に亀裂も確認されたという。県は安全確保のため、2日午後8時45分からトンネルを全面通行止めにしている。人的被害や孤立集落はないという。
 静岡県はドローンで現場を調査するなどして、トンネルへの影響を確認するとともに、今後の対策を検討している。