2020年11月に発表されて以降、注目され続けるホンダ・レブル1100。開発するにあたり、偉大な弟たちレブル250・レブル500のヒットはどう影響したのだろうか。開発担当者に話を伺った。

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ホンダ「レブル1100」開発者インタビュー

気負わず自由に楽しむのが「レブルらしさ」

大ヒットしたレブル250・500の魅力と、レブルならではの世界観をリッタークラスでも展開する。そんな発想からレブル1100の開発はスタートした。開発責任者の古瀨さんが、開発スタート時を振り返ってくれた。

「現在レブルの250や500のオーナーさんがステップアップしたくなった時、レブルの世界観を持つ大型モデルがあったらいいね、というところから開発は始まりました」

レブルシリーズのコンセプトをビッグバイククラスに展開する上では、やはり苦労もあったようだ。車体設計の黛さんと操安研究の野々山さんは語る。

「250や500と同様に、クルーザーでありながら軽快に走れることを狙っています。ただ、大型モデルですので、大幅にパワーアップする分、車体剛性も必要になります。軽量・コンパクトさと強度・剛性のバランスを取るため、パイプをつなぐ位置をどうするか、何度もトライを重ねて苦労しました」

そんなレブル1100のパワーユニットに選ばれたのがアフリカツイン用のユニカムエンジンだった。飯干さんが教えてくれた。

「コンパクトで軽量、270度クランクのパルス感、中低域の力強さなどメリットも多く、このユニットならいけるんじゃないか、という感じで開発は始まりました。ピックアップ重視のアフリカツインに対して、レブルはスロットルを急に開けてもギクシャクしない、扱いやすいセッティングとしています」

クルーザーらしいパルス感もレブル1100の魅力だが、これは入念なチューニングのたまもののようだ。辰巳さんは語る。

「アフリカツインが高周波の、開けていて気持ちのいいパルスを発するのに対し、レブルは低周波として重低音の効いたパルスとしています。マフラーの音響特性にも気を配ってチューニングしました」

レブルらしさ、という点で言えばスタイリングも大きなポイントだ。デザイナーの兼村さんにポイントを伺った。

「カジュアルでシンプル、というのがレブルの基本コンセプトですが、1100ですから高級感も出したい。ということで、フォークのインナーチューブにコーティングを施したり、タンクの陰影を強調するためにくぼみの部分をダークカラーとするなど、レブルのクールなイメージを出す工夫をしています」

レブル250・500がそうであるように、クルーザーという概念にとらわれず、自由なスタイルで楽しむのが「レブル流」。古瀨さんから、こんなメッセージをいただいた。

「どんなシチュエーションでも楽しめる魅力をもち、『ALL DAY REBEL』というテーマで開発したレブル1100は、時にはゆったり、時にはスポーティに楽しめる、欲張りなバイクです。気負わずに楽しんでいただけたら嬉しいです」

まとめ:オートバイ編集部/写真:南 孝幸、ホンダ

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