プロ野球 最新情報

 レギュラーシーズンの前半戦を終えようとしている2024年シーズンのプロ野球。そんな中、主力選手の故障離脱など各球団で多くのアクシデントが発生しており、今季もトレード可能期間である7月31日まで活発な動きが予想される。ここでは、他球団から注目される可能性を秘めたパシフィック・リーグの投手を紹介したい。

 

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笠谷俊介


投打:左投左打
身長/体重:173cm/73kg
生年月日:1997年3月17日
経歴:大分商
ドラフト:2014年ドラフト4位
 
 今季でプロ10年目を迎え、先発再転向となった笠谷俊介。福岡ソフトバンクホークス以外での活躍を見込んで、トレードになることも考えられる。
 
 笠谷は大分商でプレーし、2年夏の甲子園で登板。潜在能力を高く評価され、2014年ドラフト4位でソフトバンクから指名を受けた。
 

 
 入団後は左肘の故障もあり、登板機会を増やせないシーズンが続いた。それでも、プロ3年目に一軍デビューを果たすと、2020年には20試合に登板して自己最多の4勝をマーク。防御率も2.84と、飛躍の兆しを見せた。
 
 しかし、2021年は16試合に登板するも防御率が4.27と悪化し、チーム内での存在感が薄くなった笠谷。昨季も左肘の炎症で、わずか8試合の登板に終わった。
 
 先発再挑戦の今季、ファームではまずまずの投球。防御率は2点台を維持し、制球面も安定している印象だ。
 
 大竹耕太郎(現:阪神)や田中正義(現:日本ハム)など、ソフトバンクから移籍した選手が他球団で活躍するケースは珍しくないため、環境の変化で飛躍を遂げることもあり得る。

宮森智志


投打:右投右打
身長/体重:193cm/93kg
生年月日:1998年5月28日
経歴:呉商 – 流通経済大 – 四国・高知
ドラフト:2021年育成選手ドラフト1位
 
 ルーキーイヤーに鮮烈な活躍を見せた宮森智志だが、今季は一軍登板も果たせていない状況だ。
 
 呉商から流通経済大に進んだ宮森。とはいえ目立った実績を残せず、ドラフトでの指名漏れを経験した。 
 

 
 大学卒業後は四国アイランドリーグ・高知ファイティングドックスでのプレーを経て、2021年育成選手ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスが指名。プロへの扉を開いた。
 
 プロ1年目の宮森は凄まじかった。同年の3・4月のファーム月間MVPを受賞すると、2022年7月30日に支配下登録。同年に一軍デビューを果たすと、新人タイ記録となる22試合連続無失点を達成。最終的に26試合に登板して、防御率1.54と抜群の成績を収めた。
 
 しかし、昨季は抜群の安定感が影を潜めた。同年は一軍で24試合に登板し、防御率7.71と大苦戦。21イニングを投げて30本のヒットを許し、さらには14個の四球を与えるなど、制球も定まらなかった。
 
 今季は未だ一軍のマウンドを踏めていない宮森。それでも、ファームでは防御率1点台を記録しており、獲得を狙う球団があっても不思議ではないだろう。

大曲錬


投打:右投右打
身長/体重:180cm/81kg
生年月日:1998年5月21日
経歴:西日本短大付高 – 福岡大
ドラフト:2020年ドラフト5位
 
 準硬式野球出身の大曲錬も、投手陣に強みがある埼玉西武ライオンズにおいてはトレード候補と言えるだろう。
 
 大曲は西日本短大付高でプレーしたが、甲子園の土は踏めず。卒業後は福岡大の準硬式野球部に入部すると、1年時から活躍し、その後は数々のタイトルを受賞。2020年ドラフト会議で西武から5位指名を受け、プロ入りを実現させた。
 

 
 プロ1年目はファームで経験を積んだのち、シーズン終盤の10月16日・楽天戦でプロ初登板を果たした。同年は一軍で4試合に登板し、いずれも無失点の投球。上々のスタートを切った。
 
 プロ2年目には開幕一軍を掴み取った大曲。しかし、4月2日のロッテ戦で打ち込まれるシーンもあり、同年は6試合の登板で防御率6.35。この年はファームでも20試合の登板で防御率6.41に沈み、制球力にも課題を残していた。
 
 昨季も開幕一軍で迎え、4月は好投を続けたものの、その勢いは長く続かず。同年は一軍で与四球率7.20、ファームでも5.08に終わり、制球力は改善されなかった。
 
 今季もファームで苦しい投球が続き、与四球も多い印象。威力のあるストレートは持ち味なだけに、制球力が改善されれば、他球団からも注目され得る存在だ。

小野郁


投打:右投右打
身長/体重:175cm/78kg
生年月日:1996年10月23日
経歴:西日本短大付高
ドラフト:2014年ドラフト2位
 
 2022年の活躍は目を見張るものがあった小野郁。右肘の手術から一軍復帰を目指している。
 
 西日本短大付高では投手としての実力は無論、バットでも高校通算25本塁打を記録。その後、2014年ドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから2位指名を受け、プロ入りを果たした。
 

 
 だが、楽天では芽が出なかった。在籍5年間で毎年一軍のマウンドには上がっていたものの、主戦場はファームに。そんな中、FAで楽天に入団した鈴木大地の人的補償として、2019年オフに千葉ロッテマリーンズに移籍した。
 
 この移籍が、小野にとってプラスに作用した。2020年〜2022年は3年続けて開幕一軍を掴み取り、40試合以上に登板。特に2022年は44試合の登板で18ホールドポイント、防御率1.99と圧巻の成績をマークした。
 
 昨季も開幕一軍で迎えた小野。しかし、5月に右肘鏡視下クリーニング手術を受け、同年の登板は10試合のみ。5月以降はリハビリに費やす期間となった。
 
 今季はすでにファームで実践復帰。ただ、復帰直後というのもあり、安定感は取り戻せていない。
 
 それでも、2022年の投球が一軍で通用していたのは確かだ。貢献度を考えると可能性は低いものの、トレードの可能性はゼロではないだろう。

石川直也


投打:右投右打
身長/体重:192cm/93kg
生年月日:1996年7月11日
経歴:山形中央高
ドラフト:2014年ドラフト4位
 
 一時は守護神として活躍した石川直也。実績がある分、トレード放出の可能性も否定できない。
 
 山形中央高で1年秋からベンチ入りを果たすと、3年夏は甲子園で登板。恵まれた体格を持ち、将来性も評価されて北海道日本ハムファイターズがドラフト4位で指名した。
 

 
 プロ2年目に一軍デビューを果たすと、翌2017年には37試合に登板。同年は防御率こそ4.35に終わったが、49回2/3を投げて51個の三振を奪うなど、今後を期待させるような能力も示した。
 
 そして2018年、主力リリーフ陣の退団や故障も相まって、クローザーに抜擢。途中セットアッパーへの配置転換もありながら、52試合に登板して19セーブ・19ホールドポイント(1勝2敗18ホールド)、防御率2.59の成績を収めた。
 
 さらに翌2019年はキャリアハイの60試合に登板し、チームに欠かせない戦力に。力強いストレートとフォークを武器に、同年は24ホールドポイント(3勝2敗5セーブ21ホールド)、防御率3.31をマークした。
 
 だが、翌2020年の開幕前に暗雲が漂った。春季キャンプで右肘の違和感を訴えると、同年8月には右肘内側側副靭帯再建手術(通称:トミー・ジョン手術)を敢行。前年の活躍があるだけに、悔しいシーズンとなった。
 
 リハビリ期間を経て、2022年には一軍復帰した。しかし、昨季は一軍で16試合に登板し、防御率は5.87。投球回を上回る安打を許すなど、精彩を欠くシーズンだった。
 
 今季はファームでの登板が続いている石川だが、一時は日本ハムの一軍ブルペンを支えたリリーバーである。リリーフ陣に頭を悩ませている球団であれば、獲得に動くのも否定できない。

村西良太


投打:右投左打
身長/体重:174cm/76kg
生年月日:1997年6月6日
経歴:津名高 – 近畿大
ドラフト:2019年ドラフト3位
 
 思うように殻を破り切れていないのが、プロ5年目を迎えた村西良太である。
 
 淡路島にある津名高では控え投手だった村西。そんな中、近畿大に進学すると1年秋から登板を重ね、そのまま主力投手に成長。2019年ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーから一軍のマウンドに上がった村西は、同年6月25日のロッテ戦でプロ初登板・初先発。しかし、初回から中村奨吾にグランドスラムを打たれるなど、プロの洗礼を浴びるデビューとなった。
 
 プロ2年目はリリーフで18試合に登板して6ホールドポイントをマークするも、12イニングで11四死球を献上。2022年は自己最多となる22試合でマウンドに上がったが、同年も24回1/3を投げて18四死球を与えるなど、制球に苦しんでいた。
 
 そんな中、昨季はファームで22試合に登板すると、最優秀防御率(1.73)のタイトルを獲得。ところが、一軍では7試合の登板で防御率6.17に終わった。
 
 故障者が続出中のチーム状況である今季は、未だ一軍での登板がない。場合によっては、他球団で心機一転というケースも考えられる。

 

 

 
【了】