西武・外崎が二塁、レアード退団のハムは…今季注目のコンバート案【パ編】

西武・外崎が二塁、レアード退団のハムは…今季注目のコンバート案【パ編】

◆ 内・外野とも魅力的な若手が揃う西武

 年が明け、新人選手の合同自主トレがスタート。約3週間後にはキャンプインと、19年のペナントレースが日に日に近づいている。

 オフの補強状況は球団によって様々。昨秋のキャンプではポジション変更などの試行を重ねるチームも多く、新たなチャレンジは新シーズンの楽しみでもある。そこで今回は、パ・リーグ球団の主なコンバート案をまとめてみた。

 10年ぶりにパ・リーグ優勝を成し遂げた昨季の西武。だが今オフ、菊池、炭谷、浅村と、長らくチームを支えた主力がチームを去った。中でも昨季まで主将を務め、不動の「3番・二塁」だった浅村の穴は攻守両面で見ても大きい。ここをいかに埋めるかがリーグ連覇のカギと言える。

 現役時代、名二塁手として鳴らした辻監督は、新二塁の第1候補に外崎を挙げた。昨季は主に外野手を務めたが、もともとは内野手としてプロ入りした万能選手。昨季も浅村の途中交代後、15試合で二塁を守った。

 そもそも外崎は、昨シーズン故障がありながらも119試合に出場したバリバリのレギュラー。“二塁・外崎”がハマったとしても、昨季までの“外野・外崎”に替わる選手が出てこなければ意味がない。期待されるのは金子侑、木村、斉藤彰らに加え、戸川、愛斗、鈴木なども含めた外野陣のアピール合戦。内野にも呉念庭、金子一、山田ら魅力的な若手が揃っており、ドラフト3位で加入した山野辺、さらに外崎の後輩でもある富士大出身のドラ7・佐藤の新加入コンビにも注目だ。

 あくまで“二塁・外崎”を基本線としながらも、他選手の成熟次第では外崎を再び外野に据える可能性も充分に考えられる。そういった選択肢をチームに与えることができるのも、外崎修汰というマルチプレイヤーの強みだ。また西武では、昨季まで投手登録だった左投げ左打ちの川越が、4年目となる今季から外野手登録となる。こちらの挑戦にも期待したい。

 3年連続の日本一を目指すソフトバンクは、投手陣のポジションチェンジが活発化しそうだ。昨季は守護神・サファテ、セットアッパー・岩崎が長期離脱を強いられたが、その穴を森、加治屋など、投手陣一丸で埋めた。ここにサファテ、岩崎が戻ってくればブルペン陣は盤石。すでに救援右腕のスアレスが先発転向を視野に入れるなど、助っ人4枠の使い方も含め、強化策を練っている。

 野手では早稲田実業高からドラフト3位で加入した野村が、プロでは再び三塁手として勝負する。高校時代はチーム事情で捕手も務めたが、高校通算68本塁打の長打力を磨く方針。チームには右の和製大砲が不足しており、真砂、美間、増田らも含め、若手の突き上げに期待したい。

◆ ハムは大田、近藤、浅間が三塁挑戦、オリ山本は新エース目指す

 昨季3位の日本ハムは、4年間で131本塁打を放ったレアードが退団。空席となった三塁のレギュラー争いは春季キャンプ最大の見どころだ。注目は昨季まで外野手としてプレーしていた大田。今年は自主トレ段階から内野グラブで守備練習を行うなど、三塁コンバートを見据え調整を進めている。そもそも大田は、高校屈指の大型遊撃手としてプロ入り。巨人時代の3年目オフに外野手へ転向し、トレード移籍した日本ハムで花開いた。背番号も「33」からレアードが背負っていた「5」に変更。この継承劇からも期待の大きさが伺える。

 日本ハムはさらに、近藤や浅間の三塁転向も視野に入れている。近藤は14年に三塁手として70試合に出場した実績があり、浅間は昨秋のキャンプから三塁での守備練習を開始した。昨シーズン自己最多の9本塁打を放った横尾が正三塁手の1番手ではあるが、その横尾は二塁も守れるため、コンバートの熟成具合では攻撃的な打順構成にも期待が持てる。

 また、一塁が本職の2年目・清宮は、外野でのレギュラー獲りを視野に入れる。その外野陣には、台湾の大王と称される王柏融(ワン・ポーロン)が加わり定位置争いが激化。指名打者を含めたスタメン争いが楽しみだ。

 オリックスは、ドラフト2位で加入した長距離砲・頓宮に期待。中学から大学まで本職は捕手だったが、プロではその打棒を活かすため三塁手として勝負する。投手では高卒3年目の山本が先発に復帰。昨季はセットアッパーとして54試合に登板した若き右腕が、新エースとしての階段を再び登り始める。

 ロッテは昨季、二塁・中村、三塁・鈴木のコンバートが一定の成功を収めた。今季は一塁・井上、遊撃・藤岡を含めた内野陣の成熟に期待。ここに2年目の安田、遊撃でのレギュラー定着を狙う平沢、社会人出の新人・松田らがレギュラー争いに加わることがあれば、玉突きコンバートが発生するかもしれない。

 楽天は、プロ入り2年目に捕手から外野手へ転向した岡島が、再び捕手登録となる。これに伴い、背番号も「4」から入団時の「27」に戻すことが決まった。二塁が本職の名手・藤田は、浅村加入に伴い、三塁、遊撃での守備練習を強化予定。春季キャンプでは、守備職人の貪欲な姿勢にも注目だ。


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