7年ぶり達成はならず……メジャー完全試合のあれこれ

7年ぶり達成はならず……メジャー完全試合のあれこれ

 マリナーズのマイク・リークが惜しくも完全試合を逃した。現地時間19日(日本時間20日)のエンゼルス戦で先発したリークは、8回まで一人の走者も許さない完ぺきな投球を披露。大記録への期待が高まったが、9回表に先頭打者のルイス・レンヒフォに安打を許し、7年ぶりの達成はならなかった。

 長いメジャーリーグの歴史の中でも、完全試合は23度(日本では15度)しか生まれていない(ワールドシリーズでの1度を含む)。複数回達成した投手はおらず、3人が達成した2012年を最後に完全試合はない。

 メジャー史上初めて完全試合を達成したのはリー・リッチモンドで139年前の1880年6月12日のことだった。そのわずか5日後にモンテ・ワードが最年少、20歳で大記録を打ち立てた。その後はしばらく間が空き、1904年5月5日に通算511勝を誇るサイ・ヤングが37歳で達成。2004年5月18日にランディ・ジョンソンが40歳で達成するまで完全試合達成時の最年長記録を保持していた。

 そのジョンソンは、完全試合を達成した試合で13三振を奪ったが、これを上回る三振数を記録した投手は3人いる。アディ・ジョス(1908年10月2日)、サンディ・コーファックス(1965年9月9日)、マット・ケイン(2012年6月13日)がそれぞれ14奪三振で快挙を達成している。3人のうち、ジョスは最少の74球を投じただけだったが、ケインは最多の125球を要しての完全試合だった。

 ワールドシリーズで唯一達成したのがヤンキースのドン・ラーセンで1956年10月8日の第5戦。ブルックリン・ドジャースに対し、最終的なスコアは2-0という接戦を投げ抜き、シリーズMVPにも輝いた。2-0はまだマシな方で、23度のうち7度は1-0というロースコアゲーム。最も援護をもらったのは前述したケインが登板した試合で10-0というスコアだった。

 年代別で見ると、2010年代が最も多く、5人が達成。1990年代に4人、1960年代と1980年代に3人ずつが達成している。ノーラン・ライアンが4度ノーヒッターを達成した1970年代は不思議と完全試合は一度も生まれなかった。

 所属チーム別で見ると、名門ヤンキースが3度達成(ラーセン、1998年デビッド・ウェルズ、1999年デビッド・コーン)。ホワイトソックスはレギュラーシーズンだけで3度達成している(1922年チャーリー・ロバートソン、2009年マーク・バーリー、2012年フィリップ・ハンバー)。ちなみにハンバーの通算勝利16勝は完全試合達成者23人の中で最も少ない。

 一方、完全試合を最も多く許したのはドジャースとレイズで3度ずつ。ドジャースは1883年創設という長い歴史を持つが、レイズは1998年創設という“新しい”球団にもかかわらず3度の完全試合を許している。難易度の高い記録だけに一度達成すれば永遠に語り継がれる“完全試合”。果たして次はいつ誰が達成するのだろうか。


文=八木遊(やぎ・ゆう)


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