◆ 37イニングぶりの得点からの6点奪取

 広島が完封地獄からついに抜け出し、阪神相手に6−2で快勝。36イニングにわたっての無得点で4連敗を喫していた新井カープだったが、この日は初回に小園海斗がチャンスで状況判断良く内野ゴロでついに得点すると、2回には一気に5点の猛攻をみせ、そのまま逃げ切りに成功した。

 やっとホームを踏んだ広島打線に、10日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でMCを務めた真中満氏は「今日はほんと、しっかり打線が繋がった」と笑顔で振り返ると、解説者として出演した笘篠賢治氏も「先制点の取り方っていう中では、ランナーサードでもう後ろに守備を引いてるので、あえてショートゴロを打ちに行って取りに行ったとか、送りバントをきっちり菊池(涼介)選手が決めたりとかね」と細かいプレーが効いたと解説。

  続けて「やっぱり今のカープは、1発でドカンとひっくり返すことがなかなかできないチームなので。ピッチャーはいいので、やっぱりしっかり送って、まず先制点を取って優位に進めていく。形を作ったら今度は足を絡めていく。こういった今日のような野球をしていくと、しっかり戦いができるんじゃないかと思いますね」と長打力のなさを補う作戦を遂行するべきだと力説した。

 もう一人の解説者の齊藤明雄氏は「今日の打線は、相手ピッチャーの初球のボールをしっかり打ってるなって。今までの点が取れないときは見てしまって、追い込まれて打たされてるって感じだったんですけど、きょうは積極性が出てるからいいんじゃないかなと思いましたね」と攻めの姿勢が功を奏したと分析した。

 長い沈黙から目覚めた鯉打線。これからもこの調子を維持できるのかにも注目だ。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』