◆ 「打線が厚くなって広島は上がってくるんじゃ?」

 広島は阪神に6−2で勝利し4連勝。貯金を今季最多の「4」とし、首位・阪神に0.5ゲーム差に迫った。

 広島打線は阪神先発・村上頌樹に対し、初回は1番・秋山翔吾が左越え二塁打でチャンスメイクしたあと、2番・野間峻祥の右前適時打で先制。2回は6番・末包昇大、7番・矢野雅哉、8番・林晃汰の3連打で2点目。3回は末包が2号3ランをバックスクリーンへ運び、昨季のMVP右腕から3回までに5点を奪った。

 投げては先発の床田寛樹が8回途中6安打2失点(自責点1)でリーグトップに並ぶ5勝目(2敗)。阪神との首位攻防第1ラウンドを快勝で制した。

 打のヒーローは2安打3打点をマークした末包。阪神・村上は東洋大時代の2学年下で、寮では同部屋だった。これが後輩とのプロ初対戦。チームを勝利に導く2本の長打を放ち、お立ち台で「(対戦を)楽しみにしていた。本当にやさしい子。(昨季の)MVPの素晴らしい投手から打ててよかった」と笑顔を見せた。

 21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも末包の活躍にフォーカス。解説者の平松政次氏は「こういう知り合い同士がピッチャーとバッターで対戦する場合、バッターの方が楽なんですよ。なぜかと言うと厳しいボールを投げてこないから。だから(先輩の)末包は思い切って踏み込んで打てる。その点で有利な部分はある」と笑いを交えながら“先輩後輩対決”の難しさを語った。

 もちろん末包の打力もしっかり評価。「一軍に上がってきて、この前(19日の巨人戦)もホームランを打って今日も打った。これでどんどん打線が厚くなってきて、広島は上がってくるんじゃないですかね」と、その存在感に太鼓判を押した。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』