指揮官も全幅の信頼を寄せる守備のスペシャリストはベンチに欠かせない存在

 働きは、想像以上に大きい。谷内亮太の現在の出番は主に終盤、いわゆる守備固め。カバーするのは内野のすべてである。6月2日時点で谷内の守備での出場内訳は以下の通りだ。一塁手で12試合、二塁手として5試合、三塁手として13試合、遊撃手として6試合。どのポジションも無失策という安定感を誇る。栗山英樹監督も「谷内みたいなタイプは貴重」と重宝している。

 2018年オフにトレードでヤクルトから加入して3年目。谷内は「2年間プレーして、こういう仕事で僕がファイターズに貢献すべきというところは少し見えたかなと思う。そこに対しての準備は、しっかりしたいと思います」と、求められる役割を理解している。だから、今季へ向けた準備に取りかかるのも早かった。

 昨年12月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。今季の開幕を間に合わせるために「手術も早く決断させてもらいましたし、早い日程でやらせていただいた」と球団に感謝する。春季キャンプは二軍スタートも、予定通りにコンディションを整えて、しっかり開幕は一軍で迎えた。不安を取り除いた体を目いっぱい使って、安定した守備を続けている。

 5月8日楽天戦(札幌ドーム)の最終9回も、さりげない好守が光った。3点リードで一死一塁の場面。二塁守備に就いた谷内は一、二塁間を破りそうな打球をスライディングしながら好捕し、クルッと体を1回転させて一塁へ送球し、ピンチの芽を摘んだ。見た目で簡単に見せるのが、谷内の守備のすごみの1つ。もはや、ベンチに欠かせない存在だ。
写真=BBM