代打で結果を残すなど、ベンチを含めて打線に厚み与えているオリックス・ジョーンズ

 夏場に向けて助っ人が状態を上げてきた。ジョーンズが6月8日の巨人戦(京セラドーム)で下半身のコンディション不良から一軍復帰し、2点を追う8回一死一、三塁から左前適時打を放った。

「チームのために、なんとか貢献したいと思った。いい結果になってくれて良かった」

 1打席にかける思いは強く、打席ではガムをかんでリズムを取り“全集中モード”。巨人の救援左腕、中川皓太の内角に入ってきた128キロのスライダーをとらえると、打球はライナー性で左翼前へ。一塁ベースに到達すると、有観客試合再開となった初日に、4899人の観衆から温かい拍手が送られた。

 メジャー通算282本塁打を放った“本物”の助っ人は、日本の生活も楽しむ。休日は家族で、着物で散歩したり、愛妻と息子の4人で箸を持ち、しゃぶしゃぶも食べる。試合の移動中や“おうち時間”では語学アプリをダウンロードし、日本語を必死に覚える姿もある。

 2013年、17年のWBCにアメリカ代表として出場。今夏の東京五輪にも「(米国が)五輪出場が決まってうれしい。常にコンタクトは取っている。健康でパフォーマンスをすることで選ばれれば。アメリカが侍ジャパンを倒したい」と意欲を示す。

 9日の巨人戦(京セラドーム)でも、代打で貴重な追加点となる適時打を放った。中嶋聡監督は「AJが控えてくれていると本当に頼りになる」と評価。一振りで試合を決める力がジョーンズにはある。
 
 日替わりオーダーを組むチームは状態を上げている。そこに「代打」のピースが埋まれば、25年ぶりのリーグ制覇のチャンスは出てくる。

写真=BBM