山下輝

 期待の最速152キロ左腕は、着実に前に進んでいる。二軍調整中のドラフト1位ルーキー・山下輝(法大出身)が6月28日に社会人・バイタルネットとの練習試合(戸田)でプロ入り後、初めて実戦登板を果たした。6回から1イニングを無安打無失点で、最速は151キロを計測。大きな一歩目を踏み出した。

 悔しさや歯がゆさもあっただろう。ただ、焦らずに進んできた道がようやく開けた。昨秋のドラフト会議でヤクルトから1位指名を受けたが直後の東京六大学リーグ戦で左尺骨を疲労骨折。今春のキャンプは二軍で過ごし、リハビリ段階からスタートした。今年1月、埼玉・戸田寮に入寮した際には「すぐにけがを治して、すこしでも早く一軍でプレーできるようにしたい。それが一番強いですね」と素直な思いを吐露。即戦力として入団しただけに、かけられる期待の大きさも自覚している。

 高津臣吾監督も昨年12月の入団会見時に「先発としてローテーションに入って勝てる投手になってほしい。それが大きな目標だと思う」と口にしていたように、潜在能力の高さと身長188センチ、体重100キロというスケールの大きさは魅力だ。山下自身も「即戦力として取っていただいていると思うので、少しでも早くチームのために勝てるように貢献したい」と焦る気持ちを抑えながら、懸命に汗を流してきた。

 7月5日のイースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)では、プロ入り後初めて先発として公式戦で登板し、1回1安打無失点。背番号15の今後に注目だ。

写真=BBM