千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・佐々木朗希

 昨秋のドラフトで4球団競合の末に引き当てた最速163キロ右腕・佐々木朗希は春季キャンプでも特大の注目を集めるだろう。一軍スタートとなるかどうかは1月22日のコーチ会議を経て最終決定がなされるが、井口資仁監督は高いレベルを経験させるために、まずは一軍に置く意向も口にしていた。どちらにしても一・二軍合同キャンプであるため、石垣島の主役の1人になることは間違いない。2月13日の一軍キャンプ打ち上げ後は石垣島に残留して二軍キャンプに合流する予定で、その後も体づくりが中心になるが、もちろん本格投球も繰り広げるはず。プロの世界でどんな成長曲線を描いていくのか、その第一歩から目が離せない。

埼玉西武ライオンズ



西武・宮川哲

 新人では宮川哲、浜屋将太、柘植世那の社会人出身3選手のキャンプA班スタートが決まっているが、やはり注目を集めるのはドラフト1位右腕の宮川哲だ。自主トレでは立ち投げで伸びのある直球を投じ、130キロ台のタテに大きく曲がる独特のカーブにも光るものを見せた。ただ、2年連続でチーム防御率がリーグ最下位と投手陣の整備が3連覇へのカギとなるだけに期待はかかるが、焦らせることはしない。キャンプで先発、リリーフのどちらに適性があるのか見極めながら、またデビューの時期も探りながら育成していくことになるだろう。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・杉山一樹

 エースをうならせた杉山一樹が、春季キャンプで開幕一軍候補に躍り出るか。1月18日、自主トレを公開した千賀滉大は、自主トレをともにしていた2年目右腕の投球を見て、「群を抜いて目立っていた。超されました。マジですごかった」と興奮気味に語った。入団直後からポテンシャルの高さは目を引くものがあり、昨春キャンプでの評価は同期の甲斐野央以上だった。しかし、キャンプ中に右足首を痛めて離脱。ファームでは投球フォームを崩して、一軍デビューしたのはシーズン終盤の9月、登板もわずか2試合だった。対する甲斐野はチームトップの65試合に登板し、侍ジャパンにも選出されるなど完全に水をあけられた形だ。「今年は甲斐野さんから、45試合くらいは奪い取りたい」と杉山。闘争心を燃やしてキャンプでのアピールを誓う。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・黒川史陽

 高卒ルーキーながら久米島での一軍キャンプに抜てきされた黒川史陽。智弁和歌山高では1年夏から5季連続で甲子園に出場しており、スカウト評価は「打てる大型内野手」と非常に高い。本人も打撃をアピールポイントに挙げているが、持ち味はそれだけではない。「いろいろな先輩の守備を見たり、聞いたりして、守備を学びたい」と、向上心は多岐にわたる。高校時代はキャプテンシーを発揮し、人間性も評価されている18歳。浅村栄斗の後継者、そして犬鷲のリーダーへ――。大きな可能席を秘める「背番号24」だ。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・河野竜生

 社会人No.1サウスポーへの期待は高まるばかりだ。鎌ケ谷での新人合同自主トレに参加しているドラフト1位ルーキーの河野竜生がさすがの存在感を発揮している。すでにブルペンにも入り、まだ50〜60パーセントの力ながらキレのあるボールをコーナーに集め、完成度の高さを披露。キャンプはチームの方針でルーキーは全員二軍からのスタートになりそうだが、2月15日に行われる紅白戦での先発デビューがほぼ内定。本人も「そこに100パーセントの状態に持っていきたいですし、しっかりと結果を出したい」と静かに闘志を燃やす。栗山英樹監督も「こっちはルーキーとは思っていない」と大きな期待を寄せる即戦力左腕が、そのベールを脱ぐ日はもうすぐだ。

オリックス・バファローズ



オリックス・本田仁海

 遅れた分を取り戻す。星槎国際湘南高から2018年ドラフト4位で入団し、将来を嘱望された本田仁海だが、1年目の9月に右ヒジを手術して翌2年目の昨年は育成選手に。それでも順調にリハビリを進め、4月下旬に実戦復帰を果たせば手術前よりも球速がアップして最速154キロをマークした。7月25日には支配下登録に返り咲き、ウエスタンでは勝敗こそ2勝4敗ながら、17試合で計57回を投げて防御率2.37。10月にはプレミア12開幕前の日本代表との練習試合(宮崎)に先発して4回2失点と、故障で遅れた分を取り戻す勢いを見せている。今年21歳。発展途上の3年目右腕が、若手投手が次々に台頭しているチームの勢いを加速させる。

写真=BBM