チームの中心選手として将来を嘱望されたドラフト1位の選手たちだが、その道のりは十人十色だ。アマチュア時代、新人で活躍した時の輝きを取り戻せない選手も少なくない。能力は高いだけにきっかけをつかめば、野球人生がガラッと変わる可能性も。苦しい試練を乗り越えた「ドラ1」たちの勇姿に期待したい。
※は2020年の成績


巨人・桜井俊貴

・巨人
桜井俊貴(プロ6年目)
※24試合登板、2勝4敗4ホールド、防御率4.95 

 1、2年目は未勝利に終わったが、4年目の19年に救援から先発に配置転換されると、自己最多の8勝をマーク。直球で押し込む投球スタイルで手応えをつかんだかに見えたが、昨年は2勝のみでシーズン途中から救援に回ったが状態が上がってこなかった。今季は先発で2ケタ勝利目指す。


阪神・高山俊

・阪神
高山俊(プロ6年目) 
※42試合出場、打率.152、0本塁打、3打点

 明大で六大学通算打率.324と卓越したミート能力が首脳陣に評価され、1年目に134試合出場で打率.275、8本塁打、65打点で新人王を獲得。2年目以降も主力として期待されたが、打撃不振や外野守備の拙守などでレギュラーから外れるように。ドラフト1位の佐藤輝明が加入したが負けられない。


中日・小笠原慎之介

・中日
小笠原慎之介(プロ6年目) 
※4試合登板、1勝3敗、防御率7.11

 東海大相模高の左腕エースとして3年夏に150キロを超える直球を武器に全国制覇。日本球界を背負う逸材して期待されたが、度重なる左ヒジ痛に悩まされて本来の力を発揮できていない。昨年はプロ入り最少の4試合登板で自己ワーストの防御率7.11。まだ23歳。同じ左腕で不動のエース・大野雄大の姿を追いかける。


DeNA・濱口遥大

・DeNA
濱口遥大(プロ5年目) 
※16試合登板、6勝5敗、防御率4.60

 キレのある直球とブレーキの効いたチェンジアップが特徴の左腕。1年目は10勝6敗、防御率3.57の好成績で、ソフトバンクと対戦した日本シリーズでも快投で優秀選手を受賞した。先発の柱として期待されたが、2年目以降は物足りない成績だ。好不調の波が激しく試合序盤で降板するケースも少なくない。今季は2ケタ勝利がノルマだ。


広島・野間峻祥

・広島
野間峻祥(プロ7年目) 
※70試合出場、打率.240、0本塁打、1打点
 攻守走三拍子そろった外野手だが伸び悩んでいる。2018年に126試合出場で打率.286、5本塁打、46打点、17盗塁とリーグ3連覇に大きく貢献。だが、昨年は70試合出場でスタメンは9試合のみ。守備固めや代走での起用が主で56打席と大幅に減らした。今季は外野のレギュラーを再奪取だ。


ヤクルト・原樹理

・ヤクルト
原樹理(プロ6年目) 
※5試合登板、2勝2敗1ホールド、防御率5.19

 先発の柱として稼働しなければいけない右腕だ。2年目の17年は26試合登板で3勝11敗、防御率3.84。打線の援護に恵まれず、大きく負け越したが131回1/3を投げた。翌18年は6勝を挙げてチームの2位躍進に貢献したが、その後はコンディション不良などでファーム暮らしが長くなっている。万全の体調で先発ローテーションに入りたい。

写真=BBM