自身初のシーズン40本塁打に突き進む巨人・岡本

 現在、セ・リーグの本塁打ランキングトップを走るのが、37本塁打の巨人・岡本和真だ。これはパ・リーグを含めても最多で、残り試合を考えると40本の大台に到達する可能性は大きい。では、これまでにシーズン40本塁打以上を記録した選手は何人いて、どのチームが最も多いのだろうか?
※今季の成績は9月15日現在

40本塁打輩出人数トップ3は?



79年に48本塁打を放った阪神・掛布は初のホームランキングにも輝いた

 シーズン40本塁打以上は、1リーグ時代の1949年に大阪の藤村冨美夫が初めて記録(46本塁打)した。以降、この藤村を含め、57人がシーズン40本以上の本塁打を放っている。中には別チームに移籍した後に再び40本以上をマークした選手もいる。そこで、これらの「シーズン40本到達選手」をチームごと(前身チームも含む)に分け、輩出人数が多い順にまとめてみた。まずはTop3から紹介する。
※( )内は初めてそのチームで40本に到達した年と本塁打数

■第1位 巨人……8人
王貞治(1963年/40本塁打)
松井秀喜(1999年/42本塁打)
タフィ・ローズ(2004年/45本塁打)
小久保裕紀(2004年/41本塁打)
イ・スンヨプ(2006年/41本塁打)
アレックス・ラミレス(2008年年/45本塁打)
阿部慎之助(2010年/44本塁打)
坂本勇人(2019年/40本塁打)

■第2位 阪神……7人
藤村富美男(1949年/46本塁打)
田淵幸一(1974年/45本塁打)
ハル・ブリーデン(1976年/40本塁打)
掛布雅之(1979年/48本塁打)
ランディ・バース(1985年/54本塁打)
金本知憲(2005年/40本塁打)
クレイグ・ブラゼル(2010年/47本塁打)

■同2位 ヤクルト……7人
デーブ・ロバーツ(1968年/40本塁打)
チャーリー・マニエル(1977年/42本塁打)
ラリー・パリッシュ(1989年/42本塁打)
ロベルト・ペタジーニ(1999年/44本塁打)
アレックス・ラミレス(2003年/40本塁打)
岩村明憲(2004年/44本塁打)
ウラディミール・バレンティン(2013年/60本塁打)

 最多は巨人で、王貞治を筆頭に8人が40本塁打以上を記録。生え抜き選手の達成も4人と、ソフトバンクと並んで最多だ。もし、岡本が今季40本塁打到達ならば、通算9人でトップ独走。生え抜きでの達成も単独トップとなる。

 巨人に次ぐのが阪神で7人。しかし、掛布雅之が1985年に2回目の40本以上を記録して以降は、生え抜き選手での達成はなし。生え抜き本塁打王も同じく掛布以降は出ていない状況だ。現在は大山悠輔、佐藤輝明といった実力のある生え抜きスラッガーがそろっている。近い将来、不名誉な記録に終止符が打たれるかもしれない。


ヤクルトの日本人選手でシーズン40本塁打以上は04年の岩村のみ

 ヤクルトは阪神と並ぶ7人が40本塁打以上を記録しているが、7人中6人が助っ人という状況だ。今季は若き主砲・村上宗隆が32本塁打と活躍しており、チームとしては岩村明憲以来2人目の、日本人40本塁打到達もあるだろう。

歴史の浅い楽天を除くと最下位は?


 次は4位から12位までを以下にまとめてみた。

■第4位 DeNA……6人
タイロン・ウッズ(2003年/40本塁打)
多村仁(2004年/40本塁打)
村田修一(2008年/46本塁打)
トニ・ブランコ(2013年/41本塁打)
筒香嘉智(2016年/44本塁打)
ネフタリ・ソト(2018年/41本塁打)

■同4位 西武……6人
田淵幸一(1980年/43本塁打)
秋山幸二(1985年/40本塁打)
オレステス・デストラーデ(1990年/42本塁打)
アレックス・カブレラ(2001年/49本塁打)
中村剛也(2008年/46本塁打)
山川穂高(2018年/47本塁打)

■第6位 ソフトバンク……5人
野村克也(1962年/44本塁打)
門田博光(1980年/41本塁打)
小久保裕紀(2001年/44本塁打)
松中信彦(2004年/44本塁打)
フリオ・ズレータ(2005年/43本塁打)

■同6位 中日……5人
西沢道夫(1950年/46本塁打)
ジーン・マーチン(1976年/40本塁打)
落合博満(1989年/40本塁打)
宇野勝(1985年/41本塁打)
タイロン・ウッズ(2006年/47本塁打)

■第8位 広島……4人
山本浩二(1977年/44本塁打)
エイドリアン・ギャレット(1978年/40本塁打)
グレッグ・ラロッカ(2004年/40本塁打)
新井貴浩(2005年/43本塁打)

■第9位 日本ハム……3人
大杉勝男(1970年/44本塁打)
トニー・ソレイタ(1980年/45本塁打)
フェルナンド・セギノール(2004年/44本塁打)

■同9位 オリックス……3人
長池徳二(1969年/41本塁打)
ブーマー・ウェルズ(1986年/42本塁打)
タフィ・ローズ(2008年/40本塁打)

■同9位 ロッテ……3人
別当薫1950年(43本塁打)
レオン・リー(1980年/41本塁打)
落合博満(1985年/52本塁打)

■第12位 楽天……1人
山崎武司(2007年/43本塁打)


楽天では07年の山崎がチームで唯一40本塁打超え

 4位以降で目立つのがDeNA。すべて2000年以降の達成で、楽天を除くと、2000年以前の40本到達者がいない唯一のチームだ。また、西武やソフトバンクは強打が魅力のチームだが、40本以上打った選手となると巨人やヤクルトには及ばない。

 下位に目を向けると、日本ハム、オリックス、ロッテが3人でブービーで並ぶ。いずれも強打者が多く在籍したチームではあるが、やはり40本以上となるとそう簡単ではないのだろう。

 ちなみに、消滅チームでは松竹が小鶴誠、近鉄はラルフ・ブライアントや中村紀洋など6人が40本以上を記録している。

 シーズン40本以上を放った選手の輩出人数をチームごとにまとめてみた。最多は巨人、次に阪神、ヤクルトが続く形と、上位はセ・リーグが独占した。2019年は巨人の坂本、DeNAのソト、西武の山川が40本以上を記録したが、短縮シーズンとなった昨季は残念ながら達成者はなし。再び143試合に戻った今季だが、果たして何人が40本に到達するのか。後半戦も強打者のバッティングに注目だ。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM