【日本バスケ界のネクストスター②】河村勇輝(福岡第一)「優勝するだけでなく、圧勝したい」

【日本バスケ界のネクストスター②】河村勇輝(福岡第一)「優勝するだけでなく、圧勝したい」

武蔵野の森総合スポーツプラザにおいて、「SoftBankウインターカップ2018 平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催される。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、国民体育大会(国体)、そしてウインターカップを高校バスケ界の3大タイトルとしているが、ウインターカップは最も注目度が高い大会でもある。そんな“真の年間チャンピオン”を決する冬の祭典を前に、このウインターカップから世界へと羽ばたいてほしいネクストスター4人をピックアップした。

【日本バスケ界のネクストスター②】
河村勇輝 福岡第一高校2年(福岡県)/172センチ/PG

今回紹介するのは、福岡県代表・福岡第一高校の河村勇輝だ。昨年のウインターカップですい星のごとく現れた河村は、その後、U16、U18の男子代表に選ばれるなど、将来を嘱望される選手として注目を集めるようになった。持ち味は相手の裏を突くキラーパス。しかもそれを涼しい顔で何事もなかったように決めてしまう。2年生とは思えない落ち着きと高いスキルを持ち合わせているのが河村の魅力と言えるだろう。11月3日、福岡大学附属大濠高校と“事実上の日本一決定戦”と言われた大熱戦を制して県代表に勝ちあがった福岡第一の絶対的司令塔。井手口孝コーチからも絶対的な信頼を得る河村に今大会にかける思いを聞いた。

インタビュー=入江美紀雄

◆ガードはコート上の監督。チームメートにコーチの考えを伝える役目も

――昨年の大会が本格的な全国デビューでした。あれから1年経って、自分が成長したと思う部分は?
河村 1年の時はインターハイの経験もなくて、ウインターカップが高校で初の全国という感じで、井手口(孝)コーチや先輩からも「ガムシャラに1年生らしくやればいいから」と言われて、自分としても“ミスを恐れずにやる”というつもりでコートに立ちました。しかし2年生になれば、やっぱり責任感も出てきますし、全国大会の準決勝で負けてから、当時の3年生の思いなど、いろいろ背負っています。そう考えると、今はガムシャラにやるだけではなくて、冷静にガードらしい試合運びなどは成長できたと思います。

――試合に出ることで視野が広がって対応力が上がったということですか?
河村 簡単に言うとそういうことですし、やっぱり1年生の頃は「どうしようか、どうしようか」とコート上で“挙動不審”になってるとこもあったんですが、今はしっかりこういう場面ではアーリーせずにしっかりセットオフェンス組むとか、逆にこういう部分はアーリーしてとかを自分で考えられるようになったので、そういうところは成長したかなと思います。

――井手口コーチは「いろいろなことがわかってきた中で、コート上でしっかりと会話できるようになってきた」と話していていました。
河村 そう言っていただくのはありがたいことですが、やっぱりガードがコートの中の監督と言われているので、ガードが一番冷静にやっていかなきゃいけないと思っています。また、逆に先生の意見をみんなに伝えることが役目だと思っているので、最近は試合中でもしっかり聞いています。

――U16、U18のアジア選手権に出場して得たものは?
河村 アジアとはいえ相手チームは身長がすごい高くてジャンプ力があって留学生以上にブロックが高かったりすることや、ガードが190センチくらいあってポストプレーを仕掛けられたりするので、そういうところはとても経験になりました。フィニッシュのところでも軽くフローター打ってもブロックされるような部分があったので、ダブルクラッチをしてしっかりかわして決めることを学ぶことができました。

――当たりの強さなども克服しなければいけない部分?
河村 そうですね。自分の身長が低い分、相手はそこを突いてくると思うので、小さいことがメリットになる部分をしっかり伸ばしてやっていかないと自分の成長にもならないと思っています。

――今回のウインターカップは、福岡大学付属大濠高校と福岡第一のどちらかしか出られない状況の中、福岡県予選決勝で勝利しました。
河村 今年の福井国体が終わってからは自チームで切り替えはしている感じだったので、「11月3日はレベルの高い試合をしような」というのは言われて、互いに話もしていました。事実、あれだけレベルの高い試合ができたのは良かったかなと思っています。

――その試合の自分の出来は?
河村 全然ダメでした。マークされることは予想していましたし、ドライブを嫌がられるのはわかっていましたし。また、しっかり3ポイントを練習して対策していたのですが、まだまだ実力不足で決めきれなかったので、それはウインターカップにつながる課題にもなりました。

――やはり当たりも強かったですか?
河村 大濠はずっと自分たちが勝ってきてあの試合に1年間かけてきましたし、とても気迫があり強かったです。そこでしっかり勝ちきることができたことは、自分たちにとって非常に良かったと思っています。

◆憧れは田臥勇太選手

――憧れや目標にしている選手は?
河村 目標というより、親が田臥勇太選手(栃木ブレックス)の大ファンで、小学校の頃からずっと能代工業(高校)時代のビデオなどを見せられてきました。田臥選手は、バスケに対する謙虚なひたむきな姿がすごいと思います。ガードとしてすごい堅実なプレーもされるのですが、たまにハッとするようなパスを出すことも魅力的で、そういうプレーも自分もやっていけたらなと思っています。

――高校の先輩でもある並里成選手(琉球ゴールデンキングス)はどうですか?
河村 福岡第一に入学するきっかけにもなったのですが、なぜか親が並里選手の福岡第一時代のビデオを持っていて、それを小学6年の時から見ています。田臥選手とはちょっと違う独特のキープ力というかリズムというか、そういうのは本当に面白かったです。コーチが並里選手を指導しているというのもあって、自分もああいう風にできるかなと思って、福岡第一に来ました。

――今のご自身の課題は何ですか?
河村 パスでチームのリズムを作る方なので、僕にシュートを打たせようとする守りをしてくるチームもあります。プレーに波がある方ではないと思っていますが、もっとシュート確率を上げたいです。そうすれば、さらにパスも活きてくると思いますし、自分のプレーの幅も広がります。

――改めて、ウインターカップの目標は?
河村 ウインターカップを圧勝することが大濠への一番の恩返しになります。優勝するだけでなく圧勝することが大事だと思っています。

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【日本バスケ界のネクストスター①】今野紀花(聖和学園)
(https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20181214/121563.html)

【日本バスケ界のネクストスター③】奥山理々嘉(八雲学園)
(https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20181217/121490.html)

【日本バスケ界のネクストスター④】富永啓生(桜丘)
(https://basketballking.jp/news/japan/highschool/20181218/122561.html)
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ウインターカップ2018 特設ページ
(https://basketballking.jp/wintercup2018)


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