◆「あの2人はいつも知りたがっている。コービーがどうだったのかをね」

 70年以上の歴史を持つNBAにおいて、歴代最高の10人に名を連ねるほどのレジェンド、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)がヘリコプター墜落事故により帰らぬ人となって早1年が経った。

 今から約15年前の2006年1月23日(現地時間22日、日付は以下同)は、コービーがトロント・ラプターズ相手にNBA歴代単独2位となる81得点をたたき出した日であり、SNSで当時のハイライトやコービーのコメントが世界中に拡散された。

 現役にも、コービーに憧れて腕を磨き、NBA入りした後も努力を重ねてトッププレーヤーの仲間入りを果たした選手たちがいる。特にカリフォルニア州で生まれ育ち、レイカーズで躍動するコービーを見て育ったカワイ・レナードとポール・ジョージ(共にロサンゼルス・クリッパーズ)は多大な影響を受けてきたと言っていい。

 今季からクリッパーズのヘッドコーチ(HC)へと昇格し、指揮を執るタロン・ルーは現役時代にコービーと共にプレーし、2度の優勝を勝ち取った経験を持つ。コービーとプレーし、対戦したこともある指揮官は、レナードとジョージから質問攻めに遭うことがあると『ESPN』へ明かしていた。

「あの2人はいつも知りたがっている。コービーがどうだったのか、何をしていたのか、どんな練習をしていたのか、このことに対してコービーならどうリアクションするか、といったことをね。(他界したコービーについて)話すのはときどきタフではあるけど、彼らが選手、人間、ビジネスマンとしてコービーがやっていたことを尊敬していることが見て取れるからうれしいこと」。

 1月23日終了時点で、クリッパーズはレイカーズと並んでリーグトップタイの12勝4敗。昨季はレイカーズがチャンピオンとなったが、クリッパーズも依然として豪華戦力を有しており、レナードとジョージは“今季こそ俺たちが勝つ”という思いを強く抱いているに違いない。

 バスケットボール界だけでなく、ビジネスマンとして、そして最高の父親としても影響を与えてきたコービー。選手や関係者たちのコメントを見ていると、改めてその偉大さが伝わってくる。