6月16日から20日にかけてフィリピンで開催されるFIBAアジアカップ2021予選に向けて、強化合宿を行っている男子日本代表。11日にフリオ・ラマスヘッドコーチがメディアの取材に応じた。

 日本代表にとっては昨年2月のチャイニーズ・タイペイ戦以来となる公式戦。約16カ月もの間試合ができなかったことについてラマスHCは「我々にとってすごく大きな時間でした。ともに活動できなかったというのはもちろん苦しかったですし、試合もできないというのは相当厳しかったです」と述懐。だからこそ現在行っている合宿に手応えを感じているようで、「本当に充実した日々を過ごしています」と語った。

 合宿には現在17名の選手が参加しており、指揮官は「この17名でフィリピンに向かい、3試合に臨もうと思っています」と明言。予備登録メンバーには入っているものの、基本的に八村塁や渡邊雄太、馬場雄大ら海外組は参戦しないことを明かした。

 今大会の目標についてはアジアカップ本選への出場権を獲得することとなるが、その上でラマスHCはさらに3つの目標を掲げて試合に臨むという。

「一つは本選の出場権を獲得すること。もう一つは失われたともに活動できたはずの時間をもう一度取り戻して、昨年2月よりもさらに良い姿を見せること。そして最後の一つはワールドカップ後に私がもともと考えていた、オフェンスとディフェンスのシステムの改善と修正、そういった部分をこの期間に導入して、チームをさらに強くしていければと思います」

 このシステムの修正については、具体的な内容まで言及している。

「ディフェンスでは、ボールに対してのプレッシャーのかけ方や相手のオフェンスリバウンドに対して。あとはトライアングルディフェンスのポジションをさらに高く保つこと、さらにピック&ロールに対してのディフェンスのルールを少し変えて、さらにアグレッシブさを加えます。オフェンスでも今回初めて導入するものがいっぱいあり、スペーシングだったりとか、セットの一新、あとはアーリーオフェンスにも修正を入れました」

 フィリピンでは強豪である中国代表との2試合を控えている。ラマスHCは日本代表を率いてからは初めての対戦となる中国代表について「この地域では1、2を争うチーム。しっかり競争して、できれば勝ちたい」とコメント。オリンピック最終予選を控えた中国代表はメンバーを試すためにもフルロスターで臨んでくるのではないかと予想しており、「初戦である16日の試合で、中国に対する我々の今の立ち位置がわかる。相手として不足はないと思っています」と意気込んだ。

 また、今回の試合は目前に控えた東京オリンピックに向けたメンバー選考においても重要なものとなる。ラマスHCは19日の中国戦終了後に、メンバーを現在の17名から15名に絞ることを明かしており、チームとしての成績はもちろん、各選手にとっては貴重なアピールの場という意味でもフィリピンでの3試合は大きな意味を持つものとなりそうだ。