19日、都内にてRIZINが『Yogibo presents RIZIN.25』についての記者会見を実施し、榊原信行CEOがハム・ソヒの王座返上の一件についてONE Championshipへの怒りを顕にした。

 ハム・ソヒは昨年大晦日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会にて、浜崎朱加を破ってRIZIN女子スーパーアトム級王座を戴冠。
 しかし、今月16日にRIZIN公式HP上で「ハム・ソヒと今後のRIZIN継続参戦について話し合いを行ったが合意に至らなかった為、ハム・ソヒの保持していたRIZIN女子スーパーアトム級チャンピオンのベルトをRIZINへ返上、これによりRIZIN女子スーパーアトム級王座は空位となる」と発表があり、1度も防衛戦を行わぬまま王座は返上された。

 この日の会見後の囲み取材でこの一件について聞かれたRIZINの榊原信行CEOは、「ハム・ソヒはROAD FCを通じて出場をしてもらっていた選手です。RIZINでの契約はROAD FC経由の契約なので、ROAD FCとハム・ソヒが最終的には今回契約を解除するということになったというのが一番大きな要因になります」と経緯を説明。
 
 そして榊原CEOは、「裏では結局ONEがとんでもないお金を積んで取りに行った。来年スーパーアトム級、我々と同じ階級かな?でトーナメントをやろうとしているようなんですね。そこにハム・ソヒという選手、RIZINのベルトをはめた選手が欲しかったんでしょう。だから僕らは、健康的な、ヘルシーなプロモーション同士、団体同士の競争を、そこに敬意とかリスペクトとか思いやりとか、そういうものが無いと、結局選手の引き抜き合いで金持ってガンガン引き抜いたやつがこの業界を……過去にもそういうことがあったじゃないですか。だから、ホンットに嫌だなと思って。最低だと思ってます」と語気を荒げ、ONE Championshipへの怒りを顕に。

 しかし、ハム・ソヒ個人について話が及ぶと「これは僕、選手は本当に責められないと思ってて、今までもらってるギャラの倍とか3倍とかのお金をぶら下げられたら、そりゃ選手も人生1回だから、おそらく心は揺れますよ。だから、極論、僕らは止めないです。選手たちは行けばいい。色んなチャレンジをすればいいと思ってるし、RIZINにそれだけの魅力があればここの舞台に選手たちが向かってくるだろうし、それを無理矢理、モチベーションとか想いが無いのに『契約があるからお前は出ないとダメなんだ』って首に縄をつけるようなことはしたくない」とハムの選択を肯定。

 そして、「ハムには是非ONEのトーナメントで優勝して、契約が終わった時点で、本当に倒さなきゃいけない最強の選手、スーパーアトム級の選手はRIZINにいますから。浜崎朱加とか、浅倉カンナとか、山本美憂とか、色んな外国勢も含めて、また挑んできてもらえる日を待ちたいと思います。それまでは今のスーパーアトム級のトップアスリートの女子たちがもっと切磋琢磨して、『本当に世界一を名乗るんだったらRIZINのベルトを取らないと最強とは呼べない』と、いう風に言わせられるかどうか。今の選手達と一生懸命ベルトを磨く努力をしたいと思います。それだけです。チャンピオンがベルトを返上されるっていう、ホントに今のスーパーアトム級の浜崎、カンナ以下、選手たちに本当に申し訳ないと思ってます。そこまでしか僕らは食い下がれなかった」と胸中を語った。

 空位になった同王座の新王者決定戦は、今年の大晦日に行われる見込みだ。