23日、東京都・大田区総合体育館にて、新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』が開催され、Aブロック公式戦が4試合行われた。

 『G1 CLIMAX』は新日本プロレスの夏の風物詩として行われているヘビー級選手によるシングルリーグ戦であり、優勝者が1月の東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王座などの王座に挑戦することが慣例となっているため、下半期のヘビー級戦線の行方を占う最大のイベントとして知られている。
 今年のG1は9月18日に大阪府立体育会館で開幕し、10月21日の日本武道館大会で優勝決定戦が行われ、A&Bブロック合わせて20選手が参加。

 この日はAブロック公式戦として、矢野通vsグレート-O-カーン、KENTAvs高橋裕二郎、飯伏幸太vs石井智宏、鷹木信悟vsザック・セイバーJr.の4試合が実施された。

 G1初参戦ながら開幕2連勝中のオーカーンに対するは、15年連続で参戦し毎年ジョーカー的な存在としてG1をかき乱す矢野。
 今年3月のNEW JAPAN CUPにて、矢野のせいで辮髪を切り落とすことになった上に敗北したという屈辱を根に持ち続けていたオーカーンは、当時切り落とした辮髪を掲げながら入場中の矢野を襲撃し怒りに任せて場外で矢野を滅多打ちに。矢野は当時と同じ方法でオーカーンの辮髪封じを試みるが今回は失敗。オーカーンによって手錠で鉄柵に繋がれてしまった矢野だが、なんと鉄柵を解体することで脱出。猫騙しからのNU、バックスライドと意表を突く攻撃で勝利を狙うが、最後はオーカーンが大空スバル式羊殺しからのエリミネーターで処した。
 オーカーンは、靴の上に辮髪を載せて舐めさせようとするが、矢野はローブローを叩き込んで全力で逃走。オーカーンは矢野が持ち込んだ赤いパイプ椅子を持ってブチ切れながら追いかけていった。

 KENTAと裕二郎のBULLET CLUB対決では、ゴングとともにToo Sweetを求めるKENTAもピーターさんも裕二郎が無視するという不穏な立ち上がり。
 初戦でG1二連覇中の飯伏幸太を新技で破って自信を付けたか、裕二郎が余裕たっぷりな様子で攻め込みラリアットやフィッシャーマン・バスターといったパワーファイトを展開も、KENTAは邪道直伝のグリーンキラーやショットガンキックなど頭部へのダメージを集中。裕二郎はgo 2 sleepを旋回式DDTで切り返してインカレスラム、マイアミシャインと連撃する意地を見せるものの、最後はカウンターのブサイクへの膝蹴りからGAME OVERに捕まって無念のタップ。試合後にはToo Sweetポーズを交わして抱き合い、健闘を称え合った。

 互いに1敗1不戦勝と純粋な白星が無く、試合での連敗は避けたい飯伏と石井の対決では、ゴングと同時のにらみ合いから正面からのぶつかり合いと互いに真っ向勝負。石井の強烈な逆水平チョップを敢えて何発も受けに行った飯伏の胸はあっという間に赤く腫れ上がるが、飯伏も左右の往復ビンタからミドルキック一閃。フランケンシュタイナーからのプランチャ、パワースラムからのムーンサルトプレスと持ち味を生かした追撃につなげる。
 飯伏は投げっぱなしジャーマン・スープレックス、掌底乱れ打ちからのラリアット、シットダウン式パワーボム、バズソーキックと怒涛の連撃を叩き込むが、石井はアゴへのロケット頭突き一発で飯伏をダウンに追い込む。石井はラリアット3連打、飯伏のカミゴェをヘッドバッドでカウンターする力技を見せるが、飯伏は腕のクラッチを切らずカミゴェを立て続けに2発叩き込んで3カウントを奪った。

 IWGP世界ヘビー級王者の鷹木とIWGPタッグ王者のザックの試合では、パワーで押していく鷹木に対してザックがサブミッションテクニックでいなしていく序盤戦となるも、中盤からザックは鷹木の腕に狙いを定めて一点集中攻撃を見せ、鷹木のパンピングボンバーをミスティカ式クラーキー・キャットで切り返し、ザックドライバーも試合は決まらず。
 鷹木はザックの卍固めをぶっこ抜いてのデスバレーボム、蹴り足をキャッチしてのMADE IN JAPANと強力な返し技を見せ、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うがザックが変形卍固めで切り返し、三角絞め、下から絞る変型腕ひしぎ十字固めと巧みに切り替えると鷹木はたまらずタップ。ザックは自らのタッグベルトと鷹木のIWGP世界ヘビーのベルトを掲げて勝ち誇った。

 ザックは「オイ、鷹木!お前イチバン強いな!でも今日は誰が勝った?!」と日本語でのマイクで勝ち誇り、バックステージでは「出場できるだけで満足してるレスラーもいるみたいだが、俺はただ楽しむためだけに『G1』に出てるんじゃない。『G1 CLIMAX』はプロレス界で最も大事なトーナメントだ。IWGPのベルトが新しくなったからといって、価値は変わらない。あのベルトは世界トップの証だ。俺は自分たちでこのタッグのベルトの価値を高めることができて、名誉なことだと感じている。でも、俺が単なるタッグ屋だと思ったら、お前らは大バカだ!俺の実力を忘れるんじゃないぞ。俺は世界のありとあらゆるベルトを巻いてトーナメントを制覇してきたんだ。IWGPのシングルのベルトだけは1度も戴冠できていないが、それも近い将来に覆される。俺は『G1』を優勝し、IWGP世界ヘビー級のベルトを巻くまでは絶対に諦めない」とG1優勝とその先にあるIWGP世界ヘビー級王座戴冠まで見据えて気炎を上げた。