CyberFight・高木三四郎社長の肝いり企画であるDDT10代プロジェクトによる初興行「DDTeeeen!!」が10月27日、東京・新宿FACEが開催され、中心選手のエル・ユニコーン(13歳)、イルシオン(18歳)らが躍動し、近未来のDDTに明るい希望を灯した。

 今大会にはユニコーン、イルシオンを始め、プロレスリングMY WAYのヴァンヴェール・ジャック(16歳)、ユーセー☆エストレージャ(16歳)、HEAT UPの佐藤大地(13歳)、今井礼夢(17歳)と6人の10代選手が出場。

 メインイベントでは、ユニコーンとイルシオンが一騎打ちで相まみえた。両者はともにデビュー戦となった8月21日、富士通スタジアムでの10人タッグマッチで対戦し、ユニコーンがイルシオンからフォール勝ち。同29日、仙台PITでのシングル戦ではイルシオンが雪辱しており、これが3度目の対戦となった。

 序盤、イルシオンは執ようなヘッドロックで絞り上げると、次は腕にマトを絞って攻め立てた。ユニコーンはウラカンラナ、ラ・ケブラーダなど得意の空中殺法で応戦。その後、エルボーの打ち合いから、ユニコーンが張り手3連発。それでも立ち上がったイルシオンはミサイルキック、ダブルアーム・スープレックス・ホールドを繰り出した。ユニコーンは肩に乗って変型ダブルニースタンプを見舞うもフォールは奪えず。ユニコーンのムーサルトプレスを自爆させたイルシオンは、変型羽根折り固めをガッチリ決めて、ギブアップを奪った。これでシングルではイルシオンの2連勝となり、対戦成績で一歩リードした。

 イルシオンは「今日勝ったのは紛れもなくイルシオンだ! ユニコーン、俺がテメーなんかに負けるわけないだろ。アイツだけじゃないよ。10代のプロレスラー、今日いっぱいいるだろ。そいつらにも絶対負けない。文句あるヤツいたら出て来いよ!」とマイク。

 すると、セミファイナルでユーセーを下したジャックが現れ、「全員に負けないって言ったよね。闘おうぜ!」とイルシオンに対戦をアピール。イルシオンは「16歳がよ、18歳に何偉そうな口利いてんだ。やってやるよ。でも俺が勝つだけじゃないよ。俺が叩きのめしてぶっ潰してやる」と応じ、両者によるシングル戦が急浮上した。

 バックステージでイルシオンは「DDTeeeen!!が決まってから気に食わないことがある。発表されたVTRになぜかユニコーンが未来の象徴として出ていた。あんなもん誰が決めたんだ! DDTeeeen!!のなかで一番若いからって理由であれば、俺はそれは違うと思うぞ。今日シングルで勝ったのは俺だ。仙台でも俺が勝った。(10・10)長野大会のとき、アイツは手をケガして休んでんだぜ。そんなヤツが未来の象徴? それはちょっと荷が重いんじゃないの? 俺がテメーのその席、変わってやるよ。神輿に担がれて図に乗ってるようなテメーには、できないプロレスをやってやる。 未来の象徴はイルシオンだ! ジャック? 確かにキャリアはメッチャ上だと思う。でも俺は18歳、アイツは16歳。俺より年下だ。俺に逆らうヤツはぶっ潰してやる! どこでもいいぞ」と意気軒高に語った。

 敗れたユニコーンは「今日は負けて、本当に悔しい。でも、次、イルシオンと闘うときはいっぱいトレーニングして。普通のトレーニングはイルシオンもやってることなので、少し工夫したトレーニングをしっかりやっていきたいと思ってます。今日はジャック君、ユーセー君、違うライバルが増えてきました。彼らにも負けないぐらい熱い思いを僕は持っていると思うので。次、イルシオンに勝って、ジャック君、ユーセー君とシングルをやりたい。僕が勝ってDDTeeeen!!の主役になって、世界にDDTeeeen!!を広めたいと思います」と前を向いた。

 大会を総括した高木社長は「可能性しかなかった。セミのジャックとユーセーはモノが違いましたね。彼らは小学生の頃から試合しているので。もっと東京に出てきて、いろいろこういう機会を設けてあげればもっと凄いんじゃないかな。イルシオンとユニコーンはどんどんよくなってきてる。ユニコーンは宇宙人にしか見えなかった。こういう逸材、次世代の未来を担う子たちをどんどんピックアップしていって、大きい舞台に出した方がいいんだろうなって思ってます。メイン後にイルシオンとジャックがやってやるって空気になったじゃないですか。これは実現させようと思ってます。興行という形なのか。でももっといろんな人たちに見てもらいたいし、DDTの大会で提供試合として出すのもおもしろいんじゃないかな。もっと彼ら10代のプロレスがすごいことを世界中に届けたいと思います。(2度目の)大会は年明けくらいに考えてます」とコメントした。