香港デモでまた死者 休憩中に巻き込まれ、頭にれんが直撃

香港デモでまた死者 休憩中に巻き込まれ、頭にれんが直撃

暴力が激化する香港で、デモ隊と中国政府支持派が衝突した際に、頭にれんがが直撃し重体となっていた男性(70)が14日夜、死亡した。

当局によると、清掃員として働いていた男性がお昼休憩をとっていたところ、「覆面の暴徒が投げた硬い物体」が頭に当たったという。

香港政府は14日、男性の死亡を受け、悲しみに包まれているとの声明を発表した。男性は、食品環境衛生局(FEHD)が外部委託していた従業員だったという。

5カ月目に突入した反政府デモをめぐっては6日前にも、警官隊がデモ参加者の強制排除を進める中、男子大学生が駐車場から転落し、死亡している。

動画に一部始終

事件の様子を捉えたとされる動画では、デモ隊と政府支持派がれんがを投げ合っている様子や、頭にれんが当たった男性が地面に倒れこむ様子が確認できる。

FEHDによると、この衝突は13日に起きたもので、男性は搬送先の病院で翌日死亡した。報道によると、男性は70歳だという。

警察は、事件について捜査を進めていると述べた。

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大学生が転落死

デモに参加していた香港科技大学の学生アレックス・チョウ氏(22)は4日午前、立体駐車場の建物のへりにいたところ転落し、意識不明の重体になった。催涙弾をよけようとして転落したとの情報がある。チョウ氏は8日、搬送先の病院で死亡した。

香港では今週、路上や大学などで暴力的な衝突が起きたほか、昼休み時間に抗議活動としてのフラッシュモブが行われるなど、暴力行為が激しさを増している。

11日には、警察官が北東部・西湾河(サイワンホー)の交差点で、近づいてきた黒いフェイスマスクのデモ参加者に至近距離から発砲。弾は胴体に命中した。また、政府支持の男性がデモ参加者たちと口論の末に、可燃性の液体をかけられ火をつけられる事態も発生した。

なぜデモが起きているのか

150年以上にわたってイギリスの植民地だった香港は、「一国二制度」の下に中国に返還された。香港特別行政区となり、独自の法制度や国境を持つほか、表現の自由などの権利も保障されている。

デモの発端となった、犯罪容疑者の中国本土引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改定案をめぐっては、中国政府による香港統治が迫り、自由が脅かされるのではないかとの懸念が香港市民の間で高まった。

改定案撤回もデモは収束せず

改定案は10月に正式に撤回された。しかし、完全な民主主義や、デモ参加者に対する警察暴力に対する独立調査などを求めるデモ隊は、その後も抗議を続けている。

警察とデモ隊の衝突が激化する中、香港政府は10月、デモ参加者のマスクや覆面の着用を禁止する「覆面禁止法」を制定した。


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