VAIOは5月16日、「安曇野市新田の水田中干し期間延長による温室効果ガス削減プロジェクト」による創出分を含むJ-クレジット(水田クレジット)を付加することで「カーボンオフセット」したPCの取り扱いを開始し、第一弾として三井住友ファイナンス&リース(SMFL)がグループ会社のSMFLレンタルを通じて温室効果ガスを削減した価値を含む同PCを5月に導入したと発表した。

 VAIOでは、14年の設立以来、一貫して環境経営を推進し、VAIO環境経営方針の一つとして、働きやすい環境の整備、エネルギー使用の合理化を行い、2030年度にCO2排出量(温室効果ガス)を18年度比で50%削減することを掲げている。「安曇野市新田の水田中干し期間延長による温室効果ガス削減プロジェクト」もその方針に則って「カーボンインセット」(自社のサプライチェーンでステークホルダーとの連携などを通じて温室効果ガスの排出量を削減する仕組み)を目指す一つとして実施している。
 今回、VAIOが取り扱いを開始し、SMFLに導入した機種は、14.0型ワイド「VAIO Pro PK」。今年1月にJ-クレジット認証を取得し、4月にVAIOが水田クレジット1000tを購入した。そのうち、VAIOが創出したクレジットは15t(12.5ha分)となる。
 水田クレジットによりカーボンオフセットしたPCの取り扱いは、今後も引き続き実施する予定。また、他事業活動やものづくりについても環境負荷低減を図り、持続可能な社会づくりへの貢献を目指していく。
 SMFLでは、経営理念・経営方針を示す「SMFL Way」のOur Vision(私たちの目指す姿)の一つとして「SDGs 経営で未来に選ばれる企業」を掲げている。また、環境、次世代、コミュニティー、働きがいの四つを重点課題に設定し、全社活動としてSDGsに取り組んでいる。今後も社会課題に正面から取り組み、未来に向けて社会の持続的な発展に貢献し、次世代に選ばれる企業を目指していく。