モバイル回線を使用して自宅にインターネット環境を構築できるホームルーターの市場規模は拡大を続けている。同市場の動向を家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」でみていく。

 2021年4月のホームルーターの販売台数を「100.0」として台数指数を算出した。21年9月の指数が194.5に達したのは、docomoから8月末に発売になった5G対応の「home 5G HR01」が大きく寄与している。しかし供給が追いつかず、高い水準を維持することはできなかった。同年10月にはSoftBankも5G対応の「Airターミナル5」発売したことで市場は再び活気を取り戻し、右肩上がりで推移していく。年度末にあたる22年3月は、指数も一気に213.4まで跳ね上がった。翌4月は159.6と前月から50ポイント以上落ち込んだものの、市場規模は一年で1.5倍にまで膨れ上がった。
 次にキャリアのシェアを算出したところ、SoftBank一人勝ちの市場だったが、「home 5G HR01」の発売をきっかけにdocomoが53.7%のシェアを獲得し、一気に勢力図を塗り替えた。SoftBankも「Airターミナル5」発売で巻き返し、docomoと首位争いを展開している。また、UQ mobileも22年1月以降、5G対応の「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」の販売が増加、翌2月から新CMでホームルーターを大々的に取り上げたことで、シェアは徐々に上がっている。
 現在、ホームルーター市場における5G対応製品が占める比率は7割台であるが、今後は5Gのエリア拡大を背景とし、更に比率は高まるだろう。工事もなく手軽にネット環境を構築できることに加え、大容量の通信を必要としないユーザーにとってはホームルーターで充分通信は可能だ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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