国税庁は12月1日、「スマホアプリ納付の手続」を開始した。一度の納付手続で決済金額が30万円までの場合、対象の税金をスマートフォン(スマホ)決済サービス(PayPay/d払い/au PAY/LINE Pay/メルペイ/Amazon Pay)で支払うことが可能になった。この「Pay払い」の開始によって、ますますスマホ決済サービスは使って損のない決済手段にランクアップしたといえるだろう。
 今回は、主要スマホ決済サービスのキャンペーンのうち、地域経済の活性化とキャッシュレス決済サービスの普及を目的に国・市町村から補助が出ているため、還元率が高く、お得度が高い自治体キャンペーンに限って取り上げる。

●PayPay


 スマホ決済サービスで知名度No.1のPayPayは、12月は全国74自治体でキャンペーンを開催する。関東地方は群馬県藤岡市(最大30%)、埼玉県行田市(最大20%)、千葉県君津市(最大25%)、東京都杉並区・葛飾区・昭島市(いずれも最大30%)、荒川区(最大20%)などは12月1日から新たにスタート、東京都品川区・足立区など、他の自治体は前月からの継続実施だ。

●楽天ペイ


 「楽天ペイ(アプリ決済)は、楽天カード会員とECの利用やポイントカードの提示などで「楽天ポイント」を毎月たくさん獲得している人におすすめのスマホ決済サービス。請求書払いサービスは提供していないため国税の「Pay払い」には非対応だ。
 今年に入り、PayPay・楽天ペイ・au PAY・d払いの4サービスを対象にキャッシュレス決済還元キャンペーンを実施している自治体が増えている印象がある。一方、東京都小平市が12月1日〜31日に実施する「こだいらでお買い物!キャッシュレス決済還元キャンペーン」は、楽天ペイとau PAYのみだ。還元率は中小店舗が最大30%、大手店舗が最大15%で、au PAYの場合はau PAY残高で還元、楽天ペイの場合は楽天ポイント(通常ポイント)を付与する。なお、キャンペーン期間中でも還元額上限に達し次第終了となる。

●au PAY


 KDDIのスマホ決済サービスであるau PAYは、現在68自治体でキャンペーン開催中。そのうちの一つ、「買って♪使って♪茅ヶ崎市のお店を応援しよう!!キャッシュレスでおトクキャンペーン 第1期」の実施期間は12月1日〜31日。年始は実施せず、23年1月15日から2月15日まで還元率・還元上限、対象店舗が異なる「同 第2期」を開催する。
 第1期の還元率は最大30%。au PAY残高で還元し、付与上限は1au IDあたり1回3000円相当、期間中1万円相当。対象決済サービスはau PAYのほか、PayPay、楽天ペイ、d払い。対象店舗は市内の中小事業者の店舗のみだが、茅ヶ崎市は湘南エリアでも特に個人経営の個性的な店舗が多いので、キャンペーン期間中はお得に食事や買い物をするチャンスだ。

●d払い


 NTTドコモのスマホ決済サービスであるd払いは、残念ながら他のスマホ決済サービスに比較すると、自治体キャンペーンは少ないようだ。なお、栃木県足利市が実施する「足利市キャッシュレス決済キャンペーン」は11月がPayPay、12月はd払い・au PAYと、月替わりで対象サービスが変わる珍しいパターンとなっている。
 メインで使うキャッシュレス決済手段は一つ、二つ程度に絞りたいという主張する人は多いかもしれないが、各自治体のキャッシュレス決済還元キャンペーンで還元を最大限に受けたい場合、対象の決済サービスに全て登録して、還元上限を確認しながら順に利用していく必要があるので、絞ろうとしないほうがお得だ。また、対象店舗にコンビニなど大手チェーン店も含まれる場合、たいてい終了日を待たずに早期終了しているので、ほしい商品・利用したいサービスがあれば早めに店を訪れよう。(BCN・嵯峨野 芙美)