大東建託は5月17日、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)に居住する20歳以上の男女を対象としたインターネット調査をもとに「住みたい街ランキング2023<首都圏版・東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県版>」「街の住みここちランキング2023<同>」を発表した。住みたい街ランキング<首都圏版>の「住みたい街(駅)」では前年に続き、JR中央線の「吉祥寺」(武蔵野市)が1位に輝いた。今回は、知名度ランキングの側面をもつ「住みたい街」のランキングを紹介しよう。

●意外? 半数以上が「今住んでいる街(駅・自治体)」を評価


 「住みたい街(駅)」の1位は「吉祥寺」、2位は「横浜」、3位は「みなとみらい」だった。トップ3の顔触れは前年と同じ。4位には前年8位だった「大宮」が入り、「新宿A」も前年9位から7位にランクアップ。また、前年は20位以下だった「渋谷」が8位、「池袋」が10位と順位を大きく上げた。
 なお、駅ランキングでは、近接駅を統合しており、「駅名+A(area)」と示している。また回答者の43.1%は「特にない」、15.4%は「今住んでいる街」と回答しており、属性別にみると、年代が上がるほど「住みたい街は特にない」「今住んでいる街に住み続けたい」という回答が増える傾向にあった。
 自治体(市町村・区)を単位とした「住みたい街(自治体)」の1位は東京都港区、2位は東京都世田谷区、3位は東京都武蔵野市。前年からそれぞれ順位を上げ、9位に埼玉県さいたま市大宮区、10位に神奈川県横浜市西区、13位に神奈川県藤沢市、18位に東京都千代田区が入ったほか、福岡県福岡市が初めて首都圏以外の県からトップ20入りを果たし、19位にランクインした。
 住みたい街(自治体)についても、49.8%が「特にない」、17.9%が「今住んでいる街に住み続けたい」と回答し、半数以上(67.7%)が今住んでいる街を評価する結果となった。とはいえ、残りの約3割は今住んでいる街を評価しておらず、憧れの街や、通勤・通学、趣味の活動、帰省などに便利な人気の街・話題の街に、機会があれば転居したい意向を持っているといえるだろう。街の利便性は新駅開業やダイヤ改正、商業施設開業によって日々変わるため、そうした情報はこまめにチェックしておきたい。(BCN・嵯峨野 芙美)