SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が、すっかり定着した感がある昨今。食べもののジャンルなら、食品ロスを減らすことは大きなテーマである。とはいえ、これまで捨てていたものを生活に取り入れるというなら、美味しくて手軽でないと続けることは難しい。
大阪・吹田で25年にわたり愛されているベーカリー『ラパン』。オーナー兼職人・久保晃一さんと奥様の恵理さんは、以前、まだ食べられるにもかかわらず、廃棄しなければならないパンが出てしまうという問題を抱えていた。
その解決策となったのが、このもったいないパンを“パン粉”として活用した串カツ店のオープンだった。さらに、恵理さんは仕事を通じて何度かニューヨークを訪れる機会があり、現地で環境への意識の高さを実感する。
こうしたきっかけが重なって生まれたのが、「OKARADA」というブランドだ。栄養豊富なのに大量廃棄されてしまう「おから」に注目し、お二人はスーパーフードスナック「OKARADAバー」へとアップサイクル。看板商品に据えたのだ。
「OKARADAバー」には、おからを元にした「ファイバーバー」と、クラフトビールの搾りかす(モルト滓)を使った「ビアグレインズバー」の2種がある。味は複数あるのだが、「チャコール&レモン」「オレンジ&カカオ」などなど、いずれもセンスが良くて、何より美味しい。
もともと、店の近くの大学に通う学生たちを意識した商品ということで、手軽に栄養がとれて、1本で満足感があり、鞄から見えてもおしゃれな包装となっている。「SDGs」と考えずとも、身体にやさしいおやつとしてお試しを。
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※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。