岩澤商店は、広島市中区袋町に果実を楽しむホンモノ志向のかき氷が楽しめる「果実と氷 岩澤」を5月10日にグランドオープンした。

●旬のフルーツを全国から取り揃えてつくるかき氷


 同社代表の岩澤舞歩氏は、約6年前に観たTV番組をきっかけに「ゴーラー」(かき氷愛好家)として日本全国300店以上のかき氷店を巡り、日によっては1日で10杯食べることもあるなど、年間500杯以上のペースでかき氷を食してきた。
 そうした食体験のなかで「毎日食べたいと思えるかき氷専門店を出したい」「自分であれば通いたいと思えるお店を作りたい」との想いが芽生え、今回のかき氷専門店「果実と氷 岩澤」の開店に至った。
 全国から取り寄せた新鮮な果物をたっぷり使用して素材本来の美味しさを味わうシンプルなかき氷を提供する。
 フルーツには、素材本来の美味しさを味わってもらえるよう季節にあわせて旬なものを全国から取り揃えて提供する。
 例えば、マンゴーはすべてに出荷農協名と生産者番号が刻印される品質が確かな「宮崎産完熟マンゴー」を広島まで空輸して提供する。
 「宮崎産完熟マンゴー」は、置いているだけでも芳醇な香りが漂ってくる逸品。また、鮮やかな青色も美しい「国産ブルーベリー」は、さっぱりとした甘さとぷちぷちっとした食感、一粒ずつ口に運ぶたびに、みずみずしく爽やかな酸味が舌を刺激するとのこと。
 かき氷に定番のイチゴには、今が旬の鮮やかな紅色と形が綺麗な「とちおとめ」を使用する。
 「とちおとめ」は、酸味と甘みのバランスが絶妙でジューシーな味わいを楽しむことができる。「果実と氷 岩澤」では“イチゴのかき氷”を通年で提供できるよう、おススメの夏イチゴや冬イチゴを季節に合わせて取り寄せる。
 そのほか、柑橘類では、この時期からは初夏に食べられる「なつみ」を用意。強い甘さと程よい酸味で、コクのある濃厚な味わいとなっている。
 柑橘の種類は国内だけでも100種類以上あり、そのなかから本当に美味しい旬のものを厳選して提供する。また、岡山県産の「シャインマスカット」や「白桃」などもメニューにラインアップしている。

●ミルクや氷、かき氷機の刃にもこだわりが


 ミルクには、乳脂肪分5%前後ですっきりとしながらも濃厚でコクのある味わいが特徴の岡山県産「蒜山(ひるぜん)ジャージー牛乳プレミアム5.0」を使った自家製のミルクを使用。練乳よりも甘すぎずフレッシュ感のあるミルクは、フルーツとの相性抜群となっている。
 氷には、衛生面を重視し、ゆっくりと時間をかけて凍結させた、不純物のない純氷を採用している。
 「果実と氷 岩澤」では、提供するかき氷を最も美味しく味わってもらうため、かき氷の作り方にもこだわりを追求し、店舗には中国地方初となる、まだ希少な国内製の「進化系かき氷機」を導入している。
 このかき氷機には、伝統の刃物技術が息づく「越後与板・三条」の職人による「刃」が使用され、鋭い切れ味が生み出す氷の薄削りは、これまでとは一線を画すかき氷のフワフワとした軽い食感を表現することが可能だ。
 また、回転数や厚みを制御できるため天候や氷の状態などに応じて「フワフワ」「モフモフ」「シャリシャリ」加減を簡単に調整することもできる。
 かき氷にかけるシロップも毎日作るため、非加熱で果物本来の風味を損なわず味わってもらえるよう工夫している。
 価格は「ミルク」が1000円、「台湾バナナ」が1400円、「いちごミルク」が1500円、「柑橘チーズ」が1800円、「ブルーベリー」が1800円、「シャインマスカット」が2500円、「宮崎マンゴー」が2800円。
 今後は、顧客の反響を得ながら多店舗展開を視野に活動していくとともに、日本はかき氷発祥の国でもあることから、この日本のかき氷の特徴である“氷に空気が入って頭にキーンと響かないフワフワな食感”を「日本のかき氷文化」としてさらに世界へと広めていく考え。