LIFULL(ライフル)は5月17日に、同社の運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」から、1都3県におけるファミリー向き賃貸物件の問合せ数が前年度から増えた駅を調査した「人気の上がった駅ランキング(ファミリー編)」を発表した。

●埼玉県は相鉄・東急直通線との相互直通運転で利便性が向上した「埼玉高速鉄道」の駅が1位に


 埼玉県のランキングでは、「新井宿」が1位となった。2023年3月に「相模鉄道新横浜線・東急電鉄新横浜線」が開業したことで、埼玉高速鉄道は日吉から先の新横浜まで乗り換えなしでアクセス可能となったことが、問い合わせ増の要因と考えられる。
 2位には、交通利便性が高いものの比較的家賃を抑えられる「中浦和」、3位には新横浜に乗り換えなしでアクセスできる「霞ヶ関」がランクインしている。
 千葉県のランキングでは、1994年に開業した京成本線でもっとも新しい駅であり、区画整理された街は景観のよさでも知られる「公津の杜」が1位となっている。ショッピングセンターや大きな公園があるほか、学校や保育園も整っているほか、航空関係者も多く利用している点が1位獲得につながった。
 2位には市川市内最大規模の繁華街と住宅街を有し、JR総武線のほかに千葉県で都営地下鉄新宿線が唯一乗り入れている「本八幡」、3位には「京成千葉」にアクセスしやすい「本千葉」がランクインしている。
 東京都のランキングでは、前年度比286.0%と3倍近く問い合わせが増加した「北参道」が1位を獲得している。乗り換えなしで渋谷まで2駅(4分)、池袋まで5駅(12分)でアクセスでき、ターミナル駅の代々木や千駄ヶ谷も徒歩圏内といった、交通利便性が非常に高いことや、閑静な住宅街とおしゃれな店が入り交じるスポットとして近年人気が高まっているとともに、都心にいながら新宿御苑や明治神宮、代々木公園といった、緑豊かなスポットも近場にあることなどが高い人気につながった。
 2位には複数路線が利用可能な「北池袋」、3位には都心方面へアクセスがしやすい割に家賃相場が比較的低い「馬込」がランクインしている。
 神奈川県のランキングでは、前年度比206.7%と神奈川県で唯一200%を超えた「八丁畷」が1位となった。駅周辺に住宅街が広がり、北側には川崎警察署もあるため治安が比較的よく、繁華街の川崎エリアに徒歩で行ける点がファミリー層から人気を集めている。
 2位には3駅(9分)で横浜までアクセスできる「弘明寺」、3位には「八丁畷」の隣駅である「川崎新町」がランクインした。