おっとりしたタイプのお子さんは中学受験に向いていないと言われますが、ご家庭でしっかりサポートすれば十分中学受験に必要な力を身に付けることができます。どのようにご家庭でサポートをしていけばよいかについて、森上教育研究所がお伝えします。

おっとりタイプの場合は得意なことをしっかりほめつつ、時間をかけて成長をサポート

おっとりしたお子さんは、知能的な面では他のお子さんと比べて全く遜色ないけれど、理解や精神面での成長が少しゆっくりである場合が多いかと思います。したがって、中学受験を目指す場合は、そのゆっくりとした歩みをご家族が時間をかけてしっかりとサポートすることで少し早めるとともに、お子さん自身が成長を実感し、目標に向かって努力できるようにしていくことが大事になります。

入塾は早めの3年生からがよい?

「理解がゆっくりなので早いうちから塾に入れないと間に合わないのでは?」と心配されるかたもいらっしゃるかもしれませんが、入塾は少し早めの3年生でももちろんよいですが、一般的な入塾時期である4年生でも大丈夫です。

ただし、進度の速い塾ではついていけなくなる可能性がありますので、比較的ゆっくりとしたカリキュラムの進度で勉強を進めてくれる塾を選ぶことをおすすめします。また、無理に入塾させていやいや塾通いをすると逆効果ですから、お友達と一緒に入塾するなど楽しく通えるようにするといいでしょう。

理解がゆっくりのお子さんの家庭学習は、時間をかけて丁寧に進める

家庭学習では、お子さんの理解がゆっくりであることを念頭に、しっかりと時間をかけて我慢強く付き合っていきましょう。

塾の宿題や予習復習を丁寧に行っても、最初はなかなか成績が上がっていかないかもしれません。場合によっては成果が出るまで数ヶ月かかることもあるでしょう。
しかし、時間をかけて勉強に付き合い、丁寧に学習を進めていけば、成績がぐっと上がる時期が必ず来ます。そのときにしっかりとほめて、「できた」という実感をお子さん自身が持てると学習も軌道に乗ります。

また、得意な教科はたくさんほめて、苦手な教科も「そのうちできるようになるよ」と励ますことで、お子さんが焦らず安心して勉強できる環境を整えていきましょう。

大人のアドバイスを受ける体験など、精神的な成長も促すことも大事

塾の学習以外においても、お子さんのペースが少しずつ上がっていくような働きかけをご家庭で続けることも大切です。

本の読み方や計算問題の取り組み方を工夫する

文章を読むスピードが上がるよう、本を読む際に速く読むように促したり、正確に速く計算ができるよう、時間内に計算問題に取り組む練習をさせたりするなど、学習の基本的な作業のペースが上がるような機会を親御さんが作ってあげるように心がけましょう。

精神的な成長を促すには、普段と違う場所で年上の人たちと体験を共有するのも効果的

精神面での成長を促すうえでは、普段とは違う環境に行き、年上の中学生や高校生、大人とさまざまな体験を共有することも効果的です。

旅行に行く、地域のクラブ活動などに参加するといった形で、普段はあまり会わないけれど仲のよい年上の人たちと体験を共有して、いろいろなアドバイスを受けることができると、お子さんの精神的な成長が促されます。そうすると勉強の面でもよい効果が生まれます。

コロナ禍の影響で人と会う機会が少なくなっており難しいところもあるかもしれませんが、おっとりしたお子さんこそ、勉強ばかりにとらわれず多様な体験をさせてあげてください。

まとめ & 実践 TIPS

おっとりしたお子さんは、ご家族が時間をかけてしっかりとサポートすることが大事です。
ゆっくりと勉強を進めてくれる塾を選び、家庭学習では我慢強く付き合い、成績が上がったとき、得意な教科はたくさんほめて、苦手な教科も励ますことで焦らず安心して勉強できる環境を整えましょう。ご家庭では、学習の基本的な作業のペースが上がるよう本を速く読むように促したり、時間内に計算問題に取り組む練習をさせたりするのもいいでしょう。また、年上の中学生や高校生、大人とさまざまな体験を共有するとお子さんの精神的な成長が促され、勉強の面でもよい効果が期待できます。