国語は算数に比べて勉強法がわかりづらいことから対策に悩む方も多い教科です。しかし、国語の力は算数など他の教科の問題を解く際にも必要となる大事な力です。中学受験に向けて、どのように国語の力をつけていけばよいのか、森上教育研究所がお伝えします。

この記事のポイント

  • 中学受験の国語で求められる力とは?
  • 中学受験に向けた具体的な国語の勉強法とは?
  • 国語が苦手な場合、どう克服すればよい?

中学受験の国語で求められる力とは?

中学受験の国語の最も大きな特徴は、長文が出題されるということです。難関校はもちろんのこと、中堅校においてもまずまずの長文読解が課されますから、長文を読む活字リテラシーが必須の能力となります。いきなり6000字程度の文章を読みこなすのは大変ですから、なるべく早くから少しずつ活字に親しみ長文を読む力を付けていくことが大事です。

ただし、近年の新傾向として表やグラフの読み取りを問う問題や、文学的読解ではなく説明文や解説文といった実用的な文章の論理的な読解を問う問題も出てきています。中学入試ではまだそれほど出題は多くありませんが、今後はこうした読解問題の出題が増えていくことが予想されますので注意が必要です。

中学受験に向けた具体的な国語の勉強法とは?

中学受験を目指すお子さんは国語の力をつけていくためには、具体的にどのような勉強をすればよいのか、問題の種類ごとに紹介します。

【漢字・慣用句】

漢字や慣用句については、ご家庭で毎日楽しんで覚えていく習慣を付けることが一番です。例えば、深谷圭助先生が提唱されている「辞書引き学習」のように、身の回りの言葉を辞書で引いて調べさせてもいいですし、漢和辞典も小学生向けのものがありますから、わからない言葉が出てきたときに「調べてごらん」と促すなど、お子さんが辞書に親しめるように声をかけましょう。楽しく取り組む工夫としては、「うんこドリル」などのおもしろそうなものを使って親御さんがお子さんにクイズのように出題してあげるのもいいと思います。

【読解問題】

学校の国語においても4年生以降になると読解問題が出てきますので、4年生になったら基礎的な問題集を使って読解問題の対策を始めましょう。国語というとセンスのあるなしのように思われがちですが、接続詞や順接・逆接の違いに注意したり、白と黒、明るい暗いのような対の言葉、感情を表す言葉に着目するといった解き方が明確に存在します。ただ、問題集によって色々なやり方がありますので、いくつか親御さんのほうで調べてみてご自分に合いそうだと思われた問題集を選んで解き方を一つマスターするとよいと思います。長文の問題でお子さんが中々読みこなせない場合は、まず1段落をしっかりと精読するというやり方に取り組みましょう。

【記述問題】

記述問題は、選択問題に比べて難しい印象を持たれがちで。しかし、選択問題は選ぶのに迷いますが、記述問題は正解だと思うことを書けばいいのですから「実は選択問題よりもやりやすい」ということをお子さんに実感させることが大事です。親御さんはまずは書くことに対するプラスイメージをお子さんに伝えるために、おばあちゃんにお手紙を書く、親子で一緒に俳句を作ってみるなど、とにかく書くことが楽しいなおもしろいなと思えるような体験をしておくといいでしょう。

そのうえで、記述問題の場合も要約、抜き書きは必ず文章の中に答えがあるわけですから、その探し方を基礎的な問題に何度も取り組むことで頭に入れていきましょう。そうした成功体験を重ねれば、記述問題は難しくない、必ず解けるという自信につながります。

国語が苦手な場合、どう克服すればよい?

国語の心情理解においては、精神的な成長が遅いお子さんが不得意な場合が多いようです。親御さんは心配になるかもしれませんが、まだ成長の途上なのだなと大きく構えていただければと思います。苦手なりに点数を伸ばしていくためには、得意な分野を作っていくといいでしょう。例えば、小説が苦手でも説明文であれば得意というお子さんもいらっしゃいます。小説も「家族」「命」といったテーマがありますので、「このテーマの小説であれば得意だ」というものが見つかれば、そこから苦手意識を払拭して自信をつけていくことも可能です。

また、国語力を高める上で有効なのが学校で行われているディベート学習です。自分の意見を述べるために深く考える体験に加えて、同級生の優れた弁論から自分には思いつかなかった視点を取り入れる体験は、語彙力、表現力を磨くよい機会になります。ぜひお子さんには、学校のディベート学習の授業のときは、お友達の弁論をしっかり聞いていいなと思ったところは取り入れるようアドバイスしてあげてください。

まとめ & 実践 TIPS

中学受験の国語においては長文読解の力を付けていくことが最も大事です。ただし、近年表やグラフの読み取り問題や、実用的な文章の論理的な読解を問う問題も出てきていますので注意が必要です。具体的な勉強法は以下の通りです。
【漢字・慣用句】親御さんがお子さんにクイズのように出題するなどご家庭で毎日楽しんで覚えていく習慣を付ける。
【読解問題】4年生から基礎的な問題集を選んで解き方を一つマスターする。
【記述問題】手紙を書くなど書くことに対するプラスイメージをお子さんに伝えたうえで、基礎的な問題に何度も取り組み答えの探し方を身に付ける。
国語が苦手な場合は、得意な分野を作り苦手意識を払拭するとともに、学校のディベート学習も活用しましょう。