アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。伊勢湾岸道「刈谷PA」(上り)で大アジフライに出会いました。

熊野詣からとんぼ返り、高速道路で大アジフライに出会った

 巷ではゴールデンウイーク真っ只中、筆者(増井貴光)は『二輪睦・八咫烏(にりんむつみ・やたがらす)』の熊野詣に同行、撮影をしてきました。この行事は、能楽師で大鼓奏者の大倉正之助さんが会長を務めるバイクのクラブで毎年、熊野詣ツーリングを開催しているものです。大倉さんを筆頭に、大鼓を打つメンバーが熊野三社などで演奏を奉納します。

『二輪睦・八咫烏』の会長で能楽師の大倉正之助さん。毎年、熊野詣を行ない、大鼓の演奏を奉納している
『二輪睦・八咫烏』の会長で能楽師の大倉正之助さん。毎年、熊野詣を行ない、大鼓の演奏を奉納している

 初日は奈良県の天川村にある「天河大弁財天社」へ。筆者も前日夕方に愛車のハーレー「ロードグライド」で現地入りし、メンバーと合流。翌朝の奉納を撮影しました。その後は各々で熊野へ移動し、2日目は「熊野本宮大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」の三社に参拝し、演奏を奉納しました。その後、日本最古の神社と言われる「花の窟神社」に参拝し、15時過ぎに解散となりました。筆者は仕事が詰まっていたため、後ろ髪をひかれつつ帰路につきます。

 連休中の高速道路は当然のごとく数カ所で渋滞が発生していましたが、幸いにもUターンラッシュの始まる前で予想よりはスムーズに伊勢湾岸道に入りました。ここで昼ごはんを食べていなかったことを思い出した筆者です。「刈谷PA」に併設された「刈谷ハイウエイオアシス」の観覧車が見えてきたところで「よし! メシだ!」と、車列の渋滞に備えつつピットインします。

 バイク専用の駐車スペースの正面がフードコートのある建物のようで「名古屋めし三昧」と書かれたネオンが光っています。名古屋めしと言えば、やはりエビフライか? とフードコートに向かいます。

「刈谷ハイウエイオアシス」が併設されている「刈谷PA」(上り)にピットイン。広めのバイク駐車スペースの目の前にフードコートがある
「刈谷ハイウエイオアシス」が併設されている「刈谷PA」(上り)にピットイン。広めのバイク駐車スペースの目の前にフードコートがある

 入り口にはハンバーグがやたら美味しそうな「ハンバーグスタンド マンタン」の看板に、「高速の二郎系ハンバーグ!!」というナゾのバナーが貼ってあります。「ソレ何?」と思いながらフードコートに突入。席はかなり埋まっていますが、気になる「ハンバーグスタンド マンタン」を覗いてみると人気のようで行列ができています。1枚225グラムのハンバーグの、シングルかダブルを選び野菜やトッピングを足していくシステムのようです。

 並ぶのが苦手な筆者は「ごはんやODAIDOKORO」に向かいます。メニューには「どてカツ丼」や「名古屋丼」などがありますが、なんと、アジフライもあるではないですか! 海老フライに駆逐されず「大アジフライと豚汁定食」なるメニューがあります。陽が落ちて寒くなってきたところ、暖かい豚汁欲しさに迷わずオーダーします。食券を購入して数分待つと出来上がってきました。

伊勢湾岸道「刈谷PA」(上り)のフードコート「ごはんやODAIDOKORO」で見つけた「大アジフライと豚汁定食」は、大アジフライの存在を上回るボリュームのある豚汁が美味しかった
伊勢湾岸道「刈谷PA」(上り)のフードコート「ごはんやODAIDOKORO」で見つけた「大アジフライと豚汁定食」は、大アジフライの存在を上回るボリュームのある豚汁が美味しかった

「大アジフライと豚汁定食」は、アジフライと豚汁がメインの座を争っていますが、豚汁の存在感が大きくてアジフライの分が悪いように見受けられます。お皿にはタルタルが添えられた、普通サイズよりやや大きめのアジフライが乗っています。付け合わせはキャベツの千切りです。豚汁の方は土地柄、赤味噌かと思いきや、合わせ味噌のようです。冷奴とご飯がセットで定食になっています。

 まずは大アジフライからいただきます。厚みは普通、揚げたてサクサクで良い歯触りです。身はフワフワではなく締まっている感じ。もう少し大きさがある「大」アジフライの迫力が欲しいところです。

 続いて豚汁をいただきます。具だくさんでボリュームもあって美味! 冷えた身体が温まります。やはりメインは豚汁でした。

「大アジフライと豚汁定食」の大アジフライは、普通サイズより少し大きめでまぁまぁ美味しかったが、それ以上に豚汁の存在感の方が勝っていた
「大アジフライと豚汁定食」の大アジフライは、普通サイズより少し大きめでまぁまぁ美味しかったが、それ以上に豚汁の存在感の方が勝っていた

 お腹もいっぱい、身体もしっかり温まったところで、残り300kmを快適に走れそうだと思いながら、東へ走る筆者でした。