トラックやバスなど、仕事として人や物を運ぶ場合に必要なのが、営業ナンバーで、クルマの場合、ナンバーの色が緑になる緑ナンバーを取得する必要があります。では、バイクの場合はどうなっているのでしょうか?
バイクにも緑ナンバーはあり
トラックやバスなど、仕事として人や物を運ぶ場合に必要なのが、営業ナンバーである緑ナンバーです。そんな緑ナンバーは、バイクにも存在するのでしょうか。
![バスなどで人を運ぶ場合には営業ナンバーである「緑ナンバー」を取得する必要がある](https://bike-news.jp/wp-content/uploads/2024/02/1-47-1000x667.jpg?v=1707380997)
クルマの場合、バスやトラックなどで人や物を運ぶなら、白いナンバーではなく、緑色のナンバーを付ける事が必須で、軽自動車は、黒いナンバーとなります。一方、バイクにも緑ナンバーは存在し、バイク便には装着されています。
このナンバーの色については貨物自動車運送事業法という法律で定められているのですが、バイクがすべて該当する訳ではなく、二輪の自動車と限定されている為、126cc超のバイクが当てはまります。つまり、126㏄超えのバイクで物を運ぶ場合は緑ナンバーにする必要があるという事。
一方でそれ以下のバイク、原付一種、二種はナンバーを交換する必要はありません。
過去に、食品配達サービスのバイクのマナーが悪いことから、営業ナンバーを取得していないことを理由に取り締まればいいという意見が出たことがありましたが、原付きであれば問題はないので取り締まることはできません。
緑ナンバーが必要がない場合もあり
インバウンドの増加で問題になっているのが、無許可の白バスや白タクです。これらは緑ナンバー登録をせずに、自家用車で人を運んでいるもので、もちろん違法。3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科せられます。
![バイクで自社のデリバリーをする場合は、緑ナンバーは不要](https://bike-news.jp/wp-content/uploads/2024/02/2-47-1000x667.jpg?v=1707381069)
ただし、物や人を運ぶ場合でも、白ナンバーのままでいい場合もあります。
それが自社のために運ぶ場合で、バイクの場合でも出前は自分のところの商品を運んでいるだけで、運ぶこと自体が仕事ではないので不要。そもそも大型バイクやスクーターで出前をすることはあまりないので、緑ナンバーでなくても問題はありません。
こう聞くと緑ナンバーを取得するのはとても難しいように思うかもしれません。しかし実際はとても簡単で、営業の本拠地を定める必要はありますが、数種類の書類と500円程度の手数料を払えば緑ナンバーを取得可能。ちなみにバイクの場合、排気量が小さくても黒ナンバーになることはなく、すべて緑ナンバーとなります。
バイクで緑ナンバーを取得するメリットは意外なところにあり、ひとりでバイク便事業を始めることが可能。軽トラックを使って運送業を始めるのは5台からなので、バイクはとても楽。興味がある方は、始めてみてはいかがでしょうか。