秋の旬がおいしい、今日この頃。筆者が特にお気に入りなのは、ダイエット効果も期待できるという「さつまいも」です。焼き芋はヘルシーでおいしくて、老若男女問わず好きな人が多いはず!

 そこで今回は、さつまいも専門店の「日比焼き芋」をご紹介します。今年行われた「夏のさつまいも博2022」に初参加ながら、来場者人気投票で「芋サンデー」が3部門に入賞し、ちょっと珍しい「バター焼き芋カレー」も1部門で入賞した実力派のお店です。

日比谷図書館の目の前にある「日比焼き芋」

「日比焼き芋」があるのは、日比谷公園内の日比谷図書館のすぐそば。落ち着きのある純和風の建物です。2021年12月のオープン直後からインスタグラムで大きな注目を集め、一気に人気店の仲間入りを果たしました。

 この一軒家の中には、「日比焼き芋」と「Namery Roastedカフェ」が入っています。「日比焼き芋」はテイクアウトがメインなので、焼き芋だけを購入した場合はお持ち帰りかテラス席のみの利用となりますが、「Namery Roastedカフェ」でドリンクやフードを注文すれば、店内飲食も可能です。

 お店を守るのは、店長の兵長さん。プライベートでは3人のお子さんを持つママです。オープンのきっかけは「いろいろな縁が重なり、さつまいも好きな主人に開店の声がかかった」からなのだそう。ただし、兵長さんご自身は、あまりさつまいもが好きではなかったといいます。

「実は、甘いものがあまり得意ではないんです(苦笑)。今、焼き芋業界ではねっとりしていて甘みの強い密芋がブームですが、それよりも甘さがそこまで強くなく、しっとりしていてホクホク感のある方が好きですね。それが結果的に、ほかの焼き芋屋さんとの違いになっていると思います」(兵長さん)

 いろいろな品種を食べ比べた結果、「日比焼き芋」では、繊細な兵長さんの舌をうならせたシルクスイート、鳴門金時、季節のお芋(ふくむらさき、あやこまち、五郎島金時など)を使っています。これらをじっくりと時間をかけて焼き上げ、さつまいもが持つ本来の甘さを最大限まで引き出しているのだそう。

「日比焼き芋」では、焼き上がったしっとり&ホクホクな焼き芋を「ほっとり」していると表現しています。

クセになる!はちみつ&バター&チーズの組み合わせ

 兵長さんが大事にしているのが、「日比焼き芋」の特徴でもある「甘じょっぱさ」です。

「私がそうなのですが、甘さだけだと飽きがちでも、しょっぱさもあれば飽きずに食べられます。なので、新メニューを考えるときも『甘じょっぱさ』がポイントです。人気メニューは『はちみつバターチーズ焼き芋』。甘さとしょっぱさが絶妙にマッチした一品です」(同)

 兵長さんの話をうかがい、今回は「はちみつバターチーズ焼き芋」を注文しました。また、少し肌寒い日だったので、「Namery Roastedカフェ」で「ほうじ茶ラテ」を注文して、店内で食べることに。

 我ながら、寒い日にピッタリな心も温まるナイス和風チョイスです。

「はちみつバターチーズ焼き芋」にはシルクスイートを使用しています。ほっとりした焼き芋の上には、少ししょっぱいアリゴ風チーズとはちみつが乗っています。

 シルクスイートを1本丸ごと使っているので食べきれるか心配でしたが、兵長さんの言う通り、チーズの優しい塩味とほどよい甘さで重くなく、まさにクセになるおいしさ! おやつのような、軽食のような、不思議な感覚です。フォークを持つ手が止まらず、無事に完食できました!

「日比焼き芋」では、はちみつバターチーズのほかにもさまざまなアレンジができます。

「シナモンシュガートッピングやアイスとの組み合わせも人気ですよ。あと、当店では、秘伝の塩を使っています。知り合いの飲食店関連の人たちにいろいろ教えてもらって独自で調合している塩なんですが、これがまたおいしいんです! この夏から販売している『おいもサンデー』にも使っています。こちらは夏限定の予定でしたが、あまりに人気なのでレギュラーメニュー化しました」(同)

「今後も、いろいろなメニューを考案していく予定です。10月に発売したのは、『焼き芋クリームブリュレ』と『芋んぶらん』の2種類。どちらも当店でしか食べられないので、ぜひ一度味わっていただきたいです」(同)

ワンちゃん連れ人気が高い公園カフェの一面も

 さつまいもの新しい扉を開いてくれる「日比焼き芋」。女性客が多いかと思いきや、意外にも男女比は半々くらいだといいます。

「平日は近隣で働く方がほとんどで、男女比は同じくらいだと思います。中には毎日のように買いに来てくださる方や、まとめ買いしてくださる方もいます。休日は学生さんやファミリーもいますし、天気のいい日は犬の散歩のついでに寄ってくださる方が多いですね」(同)

 実は、ワンちゃん連れのお客様には、小さくカットした焼き芋をサービスしているのそう。

「気づいたら、テラスがワンちゃん連れのお客様ばかりということもありますし、飼い主さんから『日比谷公園に来たら、(ワンちゃんが)このお店に行きたがるの』と言われたこともあります」(同)

 おいしそうに焼き芋を食べてくれるワンちゃんを見ると、ついつい笑顔になってしまうと兵長さん。

「これからは緑が紅葉に変わるので、テラス席がオススメです。都心で自然を眺めながら焼き芋を食べられる場所はあまりないので、きっと楽しい思い出になると思います」(同)