英セインズベリーのアズダ買収計画が暗礁に、英独禁当局が厳しい条件

(ブルームバーグ): 英食品小売りのJセインズベリーによる同業アズダの買収計画は、英独禁当局が予想よりも厳しい条件を付けたことで暗礁に乗り上げたようだ。セインズベリーは米ウォルマート傘下のアズダを73億ポンド(約1兆577億円)で買収する計画を発表、食品スーパーで国内最大手を目指していた。セインズベリーの株価は10年ぶりの大幅安となった。

  英競争市場庁(CMA)は暫定報告書で、セインズベリーとアズダの合併はたとえ相当数の店舗を売却しても、価格を押し上げ、消費者の選択に悪影響を及ぼすことを意味する可能性が高いと指摘した。

  CMAは買収計画の承認条件の1つとして、セインズベリーもしくはアズダがブランドを手放す必要がある可能性を示唆したが、両社はいずれもブランドを手放すことには消極的だ。情報が公開されていないとして匿名を条件に関係者が明らかにした。アズダを保有するウォルマートにとっても、売却計画が頓挫すれば、成長市場に注力する同社の戦略が複雑になるだけでなく、アズダの買い手を他に探す必要に迫られる可能性もある。

  20日のロンドン市場でセインズベリーの株価は18.6%安と、2007年11月以降で最大の下げを記録した。

©2019 Bloomberg L.P.


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