日産:西川氏が社長続投、ルノーCEOは取締役就任−株総提案

(ブルームバーグ): 日産自動車は17日、西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)が続投し、ルノーのティエリー・ボロレCEOを取締役に迎えることなどを柱とする新経営体制を明らかにした。6月に予定する定時株主総会で提案する。カルロス・ゴーン前会長の問題を教訓に半数以上を社外取締役とし、1人に権力が集中しない体制作りに取り組む。

  日産の発表資料によると、新取締役候補のメンバーは以下の通り。

    現在の取締役のうち坂本秀行氏と志賀俊之氏、ルノー出身のジャンバプティステ・デゥザン氏とベルナール・レイ氏は退任を予定している。今月に最高執行責任者(COO)に昇格した山内康裕氏を新たに取締役とするほか、昨年から社外取締役を務めてきた井原慶子、豊田正和の両氏は留任する。

  新取締役候補は15日までに開かれた取締役会で全会一致で決議。新取締役会は11人で構成され、独立社外取締役が過半数の7人を占める。取締役会議長は社外取締役が務めるという。ガバナンス体制強化へ監査役会設置会社から指名委員会等設置会社に移行することも決めた。

  暫定指名・報酬諮問委員会の委員長を務めた社外取締役の井原慶子氏は、委員会では現在の業績悪化の原因は現経営陣にもあると考えており、西川氏の続投の是非について議論を尽くしたという。多くの関係者が経営立て直しのために西川氏の力が必要と考えていることがわかり、日産のためには続投して経営に継続性を持たせたほうがいいとの判断があったと話した。

  井原氏によると、ボロレ氏の取締役就任はルノーからの推薦によるもので、代表取締役には就任せず執行役の肩もつかないという。ボロレ氏にもスナール氏にも最優先事項は日産の業績回復であることを理解してもらっているとの見解を示した。

  20年にわたって協力関係を築いてきた日産とルノーは経営統合を巡って意見の溝を深めている。ルノーのスナール氏は4月に日産の西川氏に統合提案を持ちかけた。ルノー側は最近も日産側に統合を再提案したが日産はこれを拒否したという。

  ルノーは日産の発行済み株式総数の43%を握る筆頭株主だが業績悪化が進む中、日産はルノーとの現時点での統合には反対の姿勢だ。関係者によると、スナール氏に加えてボロレ氏も取締役に迎えることで統合協議を含めて妥協を目指す狙いがあるという。 

(発表内容の詳細や社外取締役のコメントを追加して更新します.)

©2019 Bloomberg L.P.


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