ボストン連銀総裁、金融政策運営への政治的干渉の危険性に警告

ボストン連銀総裁、金融政策運営への政治的干渉の危険性に警告

(ブルームバーグ): ボストン連銀のローゼングレン総裁は19日、米国が前回、非常に痛みを伴う高インフレに見舞われたのはホワイトハウスが金融政策運営に干渉したのが原因だったと指摘した。トランプ大統領からの圧力にさらされる米金融当局が直面するリスクについて、直接ではないものの比較的率直に警告を発した形だ。

  ローゼングレン総裁は中央銀行の独立性を巡るニューヨークでの講演のテキストで、「米金融当局が1960年代と70年代に経験した枠組みは、当局が目標を達成することができるか疑問を投げ掛けた。当局が短期的なゴールから本来あるべきよりも独立しておらず、その結果、高インフレを招いたとの懸念に関連したものである公算が大きい」と語った。

  同総裁は、ベトナム戦争期間中に拡張的な財政政策を支援するよう求めたニクソン政権の圧力に、金融当局がいかに屈したかを明らかにした歴史的な研究に言及。消費者物価指数で見たインフレ率は、1980年に15%に達するまでに至った。ボルカー連邦準備制度理事会(FRB)議長(当時)がインフレ退治のために積極的に行動した82年には、失業率は11%近くに悪化した。トランプ大統領は過去1年にわたって成長加速のための緩和策を米金融当局に求めている。

  ローゼングレン総裁は、健全な金融政策運営に必要な独立性は「戦術的」なものであり、当局が独自に目標を設定するのを認めるものではないと説明した。議会は金融当局について、物価安定と最大限の持続可能な雇用といういわゆる2つの責務を定めている。

  同総裁は「中銀の独立性とは何を追求するかではなく、どのようにそれを追求するのが最善かを中銀の決定に委ねるものであり、中銀はそれに見合った説明責任を負うことになる」と述べた。

©2019 Bloomberg L.P.


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