ロシアのミサイル実験中の爆発事故、放射性物質を使った動力源が関与

ロシアのミサイル実験中の爆発事故、放射性物質を使った動力源が関与

(ブルームバーグ): ロシア北部アルハンゲリスク州沖の白海の軍施設で8日、ミサイル実験中に起きた爆発事故を巡り、国営原子力企業ロスアトム傘下の研究開発機関幹部は、放射性物質を使った小規模な動力源が関わっていたことを明らかにした。同事故では従業員の原子力科学者5人が死亡した。

  ロスアトムのアレクセイ・リハチョフ最高経営責任者(CEO)は12日、モスクワの東約400キロメートルに位置し、警備の厳しい原子力研究の中枢都市サロフで営まれた5人の葬儀で、「新たな特殊装置の実験中に悲劇的な死を遂げた」と語った。

  ロスアトム傘下ロシア連邦核センター(RFNC)の科学ディレクター、ビャチェスラフ・ソロビエフ氏は地元テレビ局が放送したビデオで、国防省と民生利用のために「核分裂性・放射性同位元素物質を含む放射性物質」を使った小規模動力源の開発中だと語った。

  ソロビエフ氏は「事故の規模を評価し、原因を解明するため一連の出来事の分析を進めている」と説明した。

  ロスアトムは先週末、北極圏に近い同施設で「同位元素動力源」を使ったミサイルエンジンの実験中に爆発が起きたとしていた。

  近隣の港湾都市セベロドビンスクでは一時、放射線量の上昇が見られたとの情報が地元行政当局のウェブサイトに掲載されたが、その後削除された。RFNCの当局者は11日投稿のビデオで、放射線量は1時間足らずの間、通常の2倍の水準に上昇したが、持続的な汚染は見つかっていないと話した。ロシア軍は、放射線量は通常の水準だとしつつも、事故の詳細は明らかにしなかった。

  トランプ米大統領はツイッターで、「ロシアでのミサイルの失敗による爆発から米国として多くを学んでいる」とコメントするとともに、「われわれには類似しているが、もっと進んだ技術がある」と付け加えた。それ以上の詳細には言及しなかった。

©2019 Bloomberg L.P.


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