ゴールドマン・サックスが最悪、危機後のウォール街の報酬落ち込み

ゴールドマン・サックスが最悪、危機後のウォール街の報酬落ち込み

(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)の昨年報酬は2300万ドル(約24億8900万円)だった。前任者が2007年に受け取った額の3分の1だ。ゴールドマンの他の従業員の報酬も似たような減り方だった。

  同社の提出書類を基にブルームバーグが計算したところによると、ゴールドマンの従業員1人当たりの報酬は、07年から18年の間に、同期間の国全体の賃金の伸びで調整した後で61%減少していた。ゴールドマンの報酬減は米国および欧州の大手銀行十数行の中で最大。2番目はクレディ・スイス・グループの46%減だった。全体の平均は14%減。

  減税と強力な個人消費の恩恵もあり、大手米銀の収益率は過去最高、欧州の銀行も回復しつつある。しかし、この好調はトレーダーや投資銀行バンカーの報酬には反映されていない。金融機関も自動化の波にさらされる中、金融危機前の時期が恐らく、銀行の報酬の最高水準になるだろう。

  報酬減は投資銀行と証券トレーディング、ウェルスマネジメントに重点を置き、大規模なリテール業務を持たない比較的小規模の銀行で顕著だった。

  人材あっせん会社、ギルバート・トウィード・インターナショナルの金融サービス業界担当マネージングディレクター、リチャード・リプスタイン氏によると、トレーダーが最大の打撃を受けた。ドイツ銀行ではリテール部門のドイツ・ポストバンク買収の影響もあり全体の報酬は36%減。金融危機直前に入社した株式ディーラーは、昨年報酬が07年のほぼ半分だったと匿名を条件に話した。

  銀行専門の人材紹介会社、シェフィールド・ヘイワースのマネジングディレクター、ジュリアン・ベル氏によれば、中堅クラスのセールス・トレーディング担当者の平均報酬はほぼ半減し40万−80万ドルのレンジ。投資銀行バンカーは約3分の1減り、中堅で60万−95万ドル、マネージングディレクタークラスは約30%減の平均150万−200万ドルだという。

©2019 Bloomberg L.P.


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