日産自とゴーン前会長、報酬巡りSECと和解−1600万ドル

日産自とゴーン前会長、報酬巡りSECと和解−1600万ドル

(ブルームバーグ): 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告に支払われる予定だった報酬の開示を怠ったとされる問題の決着で、日産とゴーン被告は計1600万ドル(約17億円)を支払うことに同意した。米証券取引委員会(SEC)が23日発表した。

  日産は1500万ドル、ゴーン被告(65)は100万ドルをそれぞれ支払う。SECは、投資家に提供する財務情報で計1億4000万ドル余りの報酬と退職手当の記載を怠ったと主張していた。

  SECの発表資料によると、自身および他の幹部や取締役の報酬を含む日産の報酬決定について広範囲の権限を与えられていたゴーン被告は部下の助けを借り、自身への9000万ドル余りの報酬が有価証券報告書に記載されないようにしたほか、退職手当を5000万ドル増やす措置も取った。

  日産元取締役のグレッグ・ケリー被告も、ゴーン被告の報酬を隠蔽(いんぺい)した問題の決着で10万ドルを支払うことでSECと合意。今回の決着の一環として、公開企業の役員および取締役に就くことをゴーン被告は10年間、ケリー被告(63)は5年間、それぞれ禁じられる。SECが指摘した不正について、両被告とも認めることも否定することもなく和解に応じた。

  日産は同日、SECの調査には当初から積極的に協力し、「監査、報酬、指名委員会の3つの委員会からなる指名委員会等設置会社という新たなガバナンス体制への移行を含め、再発防止のための是正措置を迅速に講じて」きたと資料で説明。日産の責任は、両被告が行ったゴーン被告の「役員報酬に関する一連の不正行為を根拠に生ずるものである」とSECが指摘した点を挙げた。

  ゴーン、ケリー両被告の弁護士は、今回のSECとの和解は日本での係争とは無関係だとそれぞれ説明した。

  ケリー被告の代理人ジェームズ・ウェアラム氏は、同被告が日本での裁判に集中できるようSECと和解したとコメントした。ゴーン被告の代理人らは日本での刑事裁判に照準を定められるようSECと和解できたことに満足しているとした。

  ゴーン被告についてはフランスの検察当局も捜査している。この日のSEC調査の決着について仏検察当局の報道官はコメントを控えた。

(日産のコメントやゴーン、ケリー両被告の弁護士の発言などを追加します。更新前の記事は支払額の為替換算を訂正済みです.)

©2019 Bloomberg L.P.


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