債券でヘッジの時代は終わった、「安全」再定義を−JPモルガンAM

債券でヘッジの時代は終わった、「安全」再定義を−JPモルガンAM

(ブルームバーグ): マイナス利回りが今後何年も続くと見込まれる中で、安全資産という概念を定義し直す必要があると、JPモルガン・アセット・マネジメント(JPMAM)が指摘した。

   同社は資金の60%を株式、40%を債券に割り当てる「60/40」ポートフォリオの投資リターンが低下すると見込み、向こう10年はプライベートエクイティー(PE、未公開株)や実物資産のような代替投資先がリターン向上に役立つと考えている。

  約2兆ドル(約218兆円)を運用するJPMAMのストラテジストらは、債券およびリスクパリティー戦略の長期リターン目標を引き下げた。同戦略は債券を株投資のリスクに対するヘッジとして組み込んでいる。

  12日のロンドンでのプレゼンテーションによると、ストラテジストらは、世界の成長率が今後10−15年にわたって2%前後で低迷する中で債券利回りは低い状態が続くと予測した。

  JPMAMのグローバルマルチアセット戦略責任者、ジョン・ビルトン氏は記者会見で、「われわれは景気循環の遅い時期にあり、成長減速環境にあると思われる」とし、 「株式、クレジットおよび代替資産投資からリターンは得られるが、単純に債券に資金配分することでリスク資産のエクスポージャーをヘッジする時代は終わった」と語った。

  緩和的な金融政策を追い風にリスク資産も債券も値上がりし、いわゆる60/40ポートフォリオは今年絶好調だ。しかし、高いバリュエーションは長年にわたる低リターンを予想させ、年金基金などは代替資産を探し求めている。また、世界の債券の4分の1がマイナス利回りとなっている今、債券はヘッジとして割高に見えつつある。

©2019 Bloomberg L.P.


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