ボストン連銀総裁、金融の安定性を犠牲にする物価目標達成には否定的

(ブルームバーグ): 米ボストン連銀のローゼングレン総裁は18日、インフレ率を当局目標に押し上げようとするあまり、金融の安定性を危うくすることのないよう警告した。

  ローゼングレン総裁はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、米金融当局のインフレ目標である「2%を若干下回る水準であっても大きな代償はないと思う」と発言。「より高い水準が望ましいと考えるが、それを達成するために金融市場にゆがみを生じさせたくない」と語った。

  総裁はまた、米経済は引き続き好調であり、長期的な潜在成長率である2%前後の景気拡大ペースが見込まれるとの認識を示した上で、「関税の問題や、金融市場の一部でボラティリティー(変動性)が高まったことにもかかわらず、それほど悪い状況にはなっていない」と話した。

  ローゼングレン総裁は、一段と深刻な景気下降に見舞われた場合の利下げ余地が小さくなるため、金利引き下げには懸念があると述べるとともに、資産バブルや市場の不安定化を引き起こす可能性も指摘。「景気循環において、現在は金融市場をさらに若干後押しすることが望ましい段階だろうか。私はそうは思わない」と語った。

  景気悪化への対応で再びゼロ金利の状況になった場合、金融当局としてどのような措置を講じることができるかとの質問に対し、長期のリセッション(景気後退)に陥らないよう、財政政策を検討する必要があると総裁は指摘した。

  このほか、日本や欧州の例を見ると、低成長や低インフレに対処する上でマイナス金利がそれほど効果的であるとは思わないとし、たとえ米経済がリセッション入りしたとしても活用を支持することはないと述べた。

©2019 Bloomberg L.P.


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