(ブルームバーグ): 中国やブラジルを含む16カ国と欧州連合(EU)は、世界貿易機関(WTO)の紛争解決システムによって解決を目指すアライアンスの設立に取り組む。米国の反対によって正常に機能していないWTO紛争解決プロセスを一時的に置き換える措置となる。

  欧州委員会は24日、「WTOパネル(紛争処理小委員会)報告書の上訴を認める緊急手段の確立に取り組む」との共同宣言書を発表した。

  貿易紛争の裁定を行うWTO上級委員会は、メンバー選出を巡り米国が反対していることから機能停止状態に陥っている。各国のWTO代表者らはダボスで行われている世界経済フォーラム(WEF)年次総会に合わせて協議し、アライアンスの設立で合意した。

  共同宣言では「機能するWTOの紛争解決システムは規定にのっとった貿易システムにとって最も重要であり、その必要不可欠な特性の一つとして独立かつ公平な上訴機関が存続しなくてはならないと確信する」と言明した。

  

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