(ブルームバーグ): 動画配信サービス最大手の米ネットフリックスは来年、アジアでのオリジナルコンテンツ向け支出を2倍に増やす計画だ。中国の馬化騰(ポニー・マー)氏や香港の李沢楷(リチャード・リー)氏ら資産家がプレゼンス拡大を狙う域内のストリーミング市場で、リードを維持したい考えだ。

  韓国ドラマ「キングダム」やリアリティーショーの「インディアン・マッチメイキング」など人気番組を制作したネットフリックスは、加入者数の伸びが最も著しいアジアでの地盤強化を目指していると同社のコンテンツ担当バイスプレジデント、キム・ミニョン氏は語った。

  キム氏はオリジナルコンテンツを確保するため投資を今年の水準から倍増させることを検討していると述べるにとどめ、そうしたコンテンツ向けの2021年予算については言及しなかった。調査会社メディア・パートナーズ・アジアによれば、少なくとも10億ドル(約1040億円)規模となる可能性が高い。同社は15年のアジア進出以来、220を超えるオリジナル作品を発表している。

  投資拡大により、競合するウォルト・ディズニーの「ディズニー+(プラス)」やアマゾン・ドット・コムの「プライム・ビデオ」だけでなく、李氏率いるPCCWメディアの「Viu」や馬氏率いるテンセント・ホールディングス(騰訊)の「ウィーTV」など台頭する地元勢とも対抗しやすくなる。

  メディア・パートナーズの推計によると、中国を除くアジア太平洋地域でのストリーミング収入は25年までに150億ドルと、2倍超に膨らむ見通しだ。

©2020 Bloomberg L.P.