(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は7月までにパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)下での債券購入を減速させ、12月会合で2022年3月に停止することを示唆するとの見通しを、ブルームバーグの調査に答えたエコノミストが示した。

  回答者の60%余りが、ECBがPEPPを現在の方針通り来年3月に終了すると予想。ほぼ同数が、その3カ月前に市場に伝えるだろうとみている。来週の政策委員会での政策変更は見込まれていない。

   ECBはユーロ圏の企業と家計、政府にとって有利な資金調達環境を維持するため、PEPPの購入を先月加速させた。米国のより早期の景気回復とより大きな財政刺激策が世界の債券利回り上昇につながり、借り入れコストは上昇圧力に直面している。

  当局者は最新の経済予測が公表される6月までは政策を変更する理由がないとの見解を示唆している。ワクチン接種の加速で新型コロナウイルス対策の制限も徐々に緩和されると見込まれ、エコノミストは回復が4−6月(第2四半期)中に始まり年末に向けてさらに定着するとみている。

  DZバンクのエコノミスト、ビルギット・ヘンセラー氏は、「第2四半期初めの封鎖は足かせだがワクチン接種が加速するにつれて大幅な改善が見込まれる。第3四半期には成長が大幅に加速するだろう」と述べた。

  回答者は1人を除いて全員が、債券購入ペースの次の重要な変化は減速になると予想している。

What Bloomberg Economics Says

“A full assessment of the pace of asset purchases won’t happen until June, but the tone of next week’s press conference may offer some hints on the debate to come. The hawks are likely to focus on the successful containment of bond yields and the economic recovery, while the doves will be more cautious.”

-David Powell. To read the full report click here

  回答者のほぼ3分の2は、ECBがPEPPの現在の枠組みである1兆8500億ユーロの全額を使用すると予想。9月に拡大が必要だとの見方は2人だけだった。3分の1近くは全額が投入されることはないと考えている。

  見通しに対するリスクのバランスは3月の政策委員会以降ほとんど変わっていないとの見方が8割を占めた。

  ラボバンクのエコノミスト、バス・ファンへッフェン氏は、来週の会合は3月の決定の確認にとどまるだろうとし 「6月会合ははより興味深い。購入加速を反転させる可能性がある」と述べた。

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