(ブルームバーグ): 中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチンは、有症状の感染を67%、死亡を80%防ぐ効果があることが、チリの研究で明らかになった。

  シノバックのワクチンが集団接種に使用されるようになって以来、その有効性を示す研究はこれが初めて。リポートによると、入院を防ぐ効果は85%、集中治療室の利用を防ぐ効果は89%だった。

  チリ保健省は公的健康保険制度に登録された1050万人について、ワクチンを1回接種、2回接種、全く接種していない人を含めて追跡調査した。有効性の数字は2回目の接種から2週間が経過したデータを採用した。

  シノバックのワクチンはこれまでに30カ国以上で接種されているが、ブラジルでのデータでは有効性が50%をかろうじて超える水準にとどまるなど、効果に疑問符が付いていた。

  チリは世界有数の速さでワクチン接種が進んでいるものの、昨年末に行動制限が緩和されてからは新規感染者数の増加が続いた。ブルームバーグ・ワクチン・トラッカーによると、これまでに人口の約40%が少なくとも1回、およそ27%が2回の接種を完了した。

  ワクチンの効果は数字で示されている。今年1月までの線形回帰を基にブルームバーグ・ニュースが試算したところによると、新型コロナで集中治療室に入院している70歳以上の患者数は、70歳未満の患者数から示唆される水準の半分未満にとどまっている。

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