(ブルームバーグ): 19日の米株式市場で電気自動車(EV)メーカーのテスラの株価が大幅安となった。EVメーカー全般について先行き不安が出ていたところにセダン「モデルS」の死亡事故が週末起きた。

  米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は事故調査を開始したと明らかにした。これを受けテスラの株価は一時6.5%安と3月18日以来の大幅な下げを演じ、3.4%安で取引を終えた。

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  今回の事故特有の状況が調査の焦点となっているが、業界専門家は、メルセデスベンツやステランティスなど量産車のライバルが自社モデルを本格展開するにつれ、EV新興企業が近く競争力を失うのではないかと不安視している。

  ステランティスは先週、EVへのシフトを加速させる方針を示し、2020年代半ばまでに欧州での販売に占める電動車の割合を3分の1余りに引き上げると発表。フェラーリは25年に同社初のEVを投入する計画。メルセデスベンツも米国市場向けEV「EQS」を4月に公開した。

  ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)も今年に入り、意欲的なEV計画の概要を明らかにしている。

  19日の米株市場ではテスラのほか、ニコラ、ワークホース・グループ、ローズタウン・モーターズ、 フィスカーといったEV銘柄も下げた。

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